木下 晃伸さんのブログ
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【投資脳のつくり方】米主要500社、6四半期減益へ
■いつもメールマガジン「投資脳のつくり方」をお読みいただき、ありがとうございます。
私、経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)のアシスタントを務めております、佐々木さと美と申します。
木下が行う取材準備から、業務運営に関わることまで幅広く仕事をしております。
そこで、09年より、当メールマガジンの配信から広報・PR業務も担当することとなりました。
読者のみなさまと一緒に成長していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!
■木下は、不景気の真っただ中、経営コンサルタントとしての業務もこなし、経済を活性化させるべく、現場をそれこそ汗水たらして駆けずり回っています。
でも、株式市場を忘れることはありません。というのは、株式市場から得られる学びは、お金に代えがたいものがある、といつも木下が口癖のように話していることからも分かります。
その中で、本日は、企業業績、市場動向について3つの意見を述べています。
以下よりご覧いただければ幸いです!
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2009年1月6日(火)本日お伝えする内容はこちら!
1.【米国ほか】米主要500社、6四半期減益へ
2.【米国】NY原油続伸、2月物48.81ドルで終了
3.【日本】平均株価予想3000円と13000円
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1.【米国ほか】米主要500社、6四半期減益へ
(出所)2009年1月5日付日本経済新聞朝刊3面より
●足元の業績は悪化傾向
●株価はすでに織り込んでいる
●焦点は、“来期業績”がどうなるか
米主要五百社の2008年10―12月期の純利益は前年同期比1.2%減少し、6四半期連続での減益となる可能性が出てきた。減益幅は7―9月期(18.7%減)より大幅に縮小するが、01年のIT(情報技術)バブル崩壊後の5四半期連続の減益を超す長期の業績悪化となる。(業績予想は米調査会社トムソン・ロイターが2日時点のアナリスト予想などを集計)また、中国政府は5日、中国の大手国有企業(中央企業)約140社の2008年1―12月の利益総額が前年比30%減の7000億元(約9兆5000億円)となったと発表した。前年水準を下回るのは02年以来6年ぶり。
日本も年度決算では、現在前年同期比3割減益が見込まれているが、もう少し悪化し当期純利益は特別損失の影響などから4割から5割程度の減益になってもおかしくはない。しかし、いま重要なのは、すでに“来期”の見通しだ。
日本でいえば、数か月後の09年3月期ではなく、2010年3月期の予想をすでに投資家は行っていかなければならない。
ポイントとなるのは“全体”と“産業”。徹底的な現場取材と、データを駆使した細かい作業が必要となってくるが、これをどこまで徹底的に行うかが勝負の分かれ目だと考えている。詳細は近いうちに「木下晃伸をファンドマネジャーに雇いませんか?(ゴールドリポート)」で個別銘柄の説明と共に紹介するつもりだ。
「木下晃伸をファンドマネジャーに雇いませんか?(ゴールドリポート)
http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/68/P0006893.html
2.【米国】NY原油続伸、2月物48.81ドルで終了
(出所)2009年1月6日付日経速報ニュースより
●原油価格が急騰
●中東情勢が価格を上昇させたという理由は本当か?
●収縮したリスクマネーが戻り始めている証拠
5日のニューヨーク・マーカンタイル取引(NYMEX)で原油先物相場は3日続伸。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2月物は前週末比2.47ドル高の1バレル48.81ドルで取引を終えた。中東情勢悪化などを手掛かりとした買いが続いた。
週末にイスラエルが地上軍をパレスチナ自治区ガザに侵攻させた。イランがイスラエルを支援する国への石油供給の停止をイスラム諸国に呼び掛けたと報じられるなど、中東情勢緊迫化が供給減につながるとの思惑が出た。ロシアのウクライナ向けガス供給停止やナイジェリアでの情勢悪化なども相場を下支え。一時は49.28ドルと期近物として昨年12月15日以来の高値を付けた。
原油価格を見る上で、中東情勢はたしかに理由としてあがるケースが多い。
しかし、OPECの過去最大の減産報道があっても価格は下落することがあるように、中東情勢は“げたを履く”程度と考えなければならないと思っている。
むしろ、収縮していたリスクマネーが戻り始めている、と判断すべきではないか?
原油価格は、1バレル50~60ドル台が適正だと考えている。直近、資源関連株は全世界的に上昇した。これが続くと見るのか、一過性と見るのか、難しいレベルになってきたことは間違いない。資源は、いまや株や債券等のリスクアセットと相関関係にあると見るべき。全体の中で判断していかなければ、見誤る。
3.【日本】平均株価予想3000円と13000円
(出所) 2009年1月5日付日本経済新聞夕刊1面より
●先行き不透明だからと言って
●株式市場は、いつも荒波
●投資と真摯に向き合うことは、人生の修練にもつながる
「ワーストシナリオは3000円」モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信が昨年12月、都内のセミナーで配布した年金運用の冊子のなかに、09年3月末の日経平均株価予想のひとつとして、こんな予想があった、とのこと。同社のストラテジストのひとりが語っているらしい。しかし、3000円説をとるストラテジストのベストシナリオは13000円。最悪と最善の差が10000
円もあるとのこと。
とやかく言うつもりはないが、これで給料がもらえるというのは良い商売だな、とつくづく思う。中身や分析の手法、前提条件等々見ていないので何とも言えないが、少なくとも、株式市場を予測し、投資家として行動している人間から見れば、“投資を経験したことがない”からこうした意見を言えるんだな、とも思う。
実際のファンドマネジャーは、ポートフォリオを構築する際、こういったストラテジストの意見を聞いていたら命がいくらあっても足りない。投資には、誤解を恐れずに言えば“自分の意見を偏らせて集中的に資金を投下する“ことが求められる。予測する水準ももちろん重要だが、方向性というのは極めて重要なファクターだ。私は、書籍等で、2015年までに平均株価の水準は30000円になってもおかしくはない、と2004年から言っている。それは変わらない。また、09年は”雇用なき株高”となると考えている。
投資には、自分の生き方が現れる。自分の哲学が問われる株式市場では、自分の意見を真正面からぶつけていく姿勢がなければ弾き飛ばされてしまう。
理論は、その姿勢がない人には、意味をなさない。
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そろそろ日経平均の騰落レシオがいいところまで騰がってきましたね。
やはり130程度で頭打ちになるのでしょうかね?