視界不良の雲の中

大発会5日の日経平均は、9043.2(+183.56)と大きく上昇。窓を開けて雲の中を上げている。転換線8802のかなり上に位置し、 転換線、基準線とも雲の中にはいって上昇中。MACDはシグナルもゼロラインを突破、RCIも上げており、ボリンジャーもプラス2σ近辺まできている。目先は上昇機運である。週足は転換線8258の上ではあるが、まだ基準線10299までは遠い。ただ、MACDは底を打ってシグナルを上に抜けているし、ボリンジャーバンドでは、プラスσを上に抜け、バンドがついに外へ広がりつつある。月足でみると、トレンドがまだ転換するきざしはないが、RCIは底をうってきている。当面戻りの勢いはあるが、週足レンドが転換するには少なくとも10000円台に載せる必要があり、そりこまでいけるかどうかは分からない。週足RCIのリズムからすると、9500円前後で調整がはいる可能性が少なくない。だが底をかなりしっかりと固めてきている印象ではある。

5日のNYダウは、8952.89(-81.80)と下落。ただ転換線8714よりまだ遥かに上で、転換線、基準線も上向きで雲の中を上昇中である。MACDもゼロラインを抜け、RCIも上昇しているので、なお目先は戻りの局面である。週足は転換線の上、基準線の下であるが、ボリンジャーは急速に狭まっていて、プラスσまできていて、転換が示唆されている。ただこちらも週足基準線9658あたりまで戻ってくると頭を打つ可能性がある。

東京が比較的好調なのは円ドルでドル高方向へすすんでいることが大きいでと思われる。ドル円は93円台まで戻してきている。水準としては基準線92.31近辺にきており、MACDはマイナス圏ながら、底打ちして上昇している。週足も93.26の転換線近辺までようやく回復してきているし、RCIも底打ちしてきている。まだ月足はトレンド転換には遠いが、短期、中期のトレンドがドル高に転換してこれるかどうか、正念場に差し掛かってきているが、日足では窓をあけて上昇しており、目先は戻りを試す動きになりそうだ。

景気指標は最悪なので、市場の堅調は、オバマ政権への期待が基礎になっていると思われるが、しばらくは実態と期待の間を揺れ動くことになり、いよいよ雲の中にはいって、一喜一憂の神経質な動きになりそうだ。NYも東京も雲の上にまででてくれば、かなり視界が開けてくるが、それまでは強弱間が対立することになりそうだ。
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