TOPIX +18 @2,710
日経平均 +194円 @38,414円
米国では、新型人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」が使用中にオバーヒートしたとの報道があり、エヌビディアは一時3.39%まで下落した後、下げ幅を縮小して1.01%の下落となった。他方、トランプ次期政権が自動運転の規制緩和を検討すると報道されると、テスラは5%超上昇した。米経済が想定以上に好調なため、12月の米連邦公開市場委員会では追加利下げを見送るのではないかという観測も浮上して来た。
本日11月19日の東京市場では、米国市場でのハイテク株高の流れを受けて、国内でも半導体関連銘柄が買われて日経平均が上昇した。日経平均の上げ幅は一時300円を超えたが、エヌビディアの2024年8~10月期決算発表を翌日の11月20日に控えてるため、様子見ムードが高まり伸び悩んだ。また、加藤勝信財務大臣が午前の閣議後の記者会見で円安ドル高進行に関して「極めて高い緊張感をもって注視するとともに、行きすぎた動きに対しては適切な対応を取りたい」との述べドル高円安傾向を牽制した。
日経平均の日足チャートを見ると、上下にほぼ同じくらいの長さのひげを引いた寄引同事線、つまり、十字足となり、昨日に続き本日も売り買いの力が拮抗した。ほぼ水平の60日移動平均線の少し上に留まった。このまま反発を続けると三角保ち合いを形成しそうだ。三角保ち合いの先端に来る頃にはエネルギーが蓄積され、早晩、上下どちらかに放れるのがよくあるパターンである。
33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、銀行(2位)、保険(3位)、輸送用機器(4位)、証券(5位)となった。