優利加さんのブログ
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トランプ・トレードの賞味期限は来週も続くか?
昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA -0.59 @43,729.34, NASDAQ +285.99 @19,269.49, S&P500 +44.06 @5,973.10)。ドル円為替レートは152円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が632に対して、下落銘柄数は971となった。騰落レシオは97.64%。東証プライムの売買代金は5兆2651億円。
TOPIX -1 @2,742
日経平均 +119円 @39,500円
米国では、米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利がマーケットの見立て通り0.25%の追加利下げが決まった。これで政策金利のFF金利は4.5~4.75%となった。因みに日本の政策金利は0.25%なのでその差は4.5%であり、2022年11月以来最小となった。
パウエルFRB議長は今後の追加利下げについてはデータ次第であると語った。米10年債利回りは前日の4.426%から4.333%へ下げた。12月のFOMCでも0.25%の追加利下げがあるとマーケットは見ている。政策金利(=フェデラル・ファンドFF金利)の追加利下げにより、10年債利回りは前日比で下げたがそれでも9月の利下げ実施前よりも0.7%高い。つまり、政策金利は下がったが、長期金利は寧ろ上がっている。それはトランプ次期政権が掲げる経済政策がインフレと財政悪化を招くような内容だからである。
追加利下げ、次期政権による減税や規制緩和期待を背景にアップルやエヌビディア、メタなどのハイテク株が買われたが、前日に急伸した金融株は利益確定売りで下げた。S&P500は史上最高値を更新した。
本日11月8日の東京市場では、米国市場でハイテク株が上昇したことを受けて日経平均は前場で400円強上昇したがその後は利益確定売りに押されて上げ幅を縮小した。米長期金利が低下したことを反映して円高ドル安方向に円相場が振れたため、トヨタ自動車など輸出関連銘柄は売られた。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陰線に続き本日も陰線となったが小幅高で終えた。9月27日の戻り高値@39,829円と10月15日の戻り高値@40,257円を目前に2連続陰線で上値を抑え込まれている形となっている。この辺りの価格帯には戻り待ちの売りがうじゃうじゃいる。もし、近日中にこれらをすべて一気に買い抜けると2024年3月22日の戻り高値@41,087円までは上値抵抗線となるような邪魔なものが見当たらない。トランプ・トレードの賞味期限は今週で終ったか、或いは来週も続くか?
33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、サービス(1位)、その他金融(2位)、情報・通信(3位)、精密機器(4位)、証券(5位)となった。
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