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マーケット一言:トランプ米大統領選出で日本株大幅高、円...
公開日時:2024年11月6日21時23分
今回の米大統領選は史上稀にみる接戦で、最終結果が出るには数日もしくはそれ以上かかるかもといった予想は一体何だったのか。
日本時間午前中にはトランプ氏優勢が伝えられ、日本株はそれを好感しただただ上昇していきました。大統領、上院、下院のすべてを共和党が握る勢いだったところ、下院は民主党優位かもという一部観測で後場に少し下げましたが、共和党が盛り返すと日本株も切り返し、引けは日経平均+2.6%(引け値39,480.67円)、TOPIX+1.9%と大幅高となりました。
引け後も日経平均は買われ、ドル円が154円越えの円安となるとともに、一時4万円を回復しました。
マーケットに好意的な政策を持つトランプ氏の大統領選出をはやして指数が買われ、そして個別銘柄ではトランプ銘柄として有名なヤマシンは+17.4%、三菱重工+9.9%や決算の後押しもあったIHI+19.3%など防衛関連が賑わいました。
日米金利上昇により金融株もMUFJ+5.7%、SMFG+6.9%と買われ、銀行株指数は+5.8%とトップパフォーマーとなりました。
ディスコ+5.0%、アドバンテスト+8.2%と半導体株も強かったです。
東証プライム市場の売買代金は5.6兆円となり、商いは盛り上がりました。
ただ、東証プライム市場で値上がり銘柄比率は66%に留まり、全面高という訳ではないのがやや不気味でした。
いずれにせよ米景気は強く、途中の上げ下げはどうであれ米株、そして日本株は上昇していくと考えていますが、あまりに急に上げますと反動が怖いです。昨日もコメントしましたが、動きについていくとすぐ翌日反動で逆というのはホントに良くあることですので、全力で買いでついていくところではないと考えています。
米10年債利回りがが4.5%に迫り、景気への悪影響が心配されるところですし、インフレを鎮静化させながらドル安を目指すというトランプ氏の方向性は、金融政策的には矛盾があるところでそこらへんをどう処理していくのかが分かりません。
まあお祭りなので、買いである程度ついていくのはいいと思いますが、いくにしても今週はまだ半身程度がいいと思います。
さりげなく今日、明日で米FOMCがあり、明後日8日金曜朝4時(日本時間)に結果発表があります。今回の0.25%ポイント利下げはやりそうですが、次回12月以降をどう考えているかで市場は大きく振れそうです。
グロース250指数は+0.5%と小幅上昇でした。
イベント通過祭りでは中小型株が大型株に出遅れるのはいつものことです。
トランプトレード(暗号資産に前向き)でビットコインが急騰し、東証スタンダード市場でメタプラネット+23.6%と上昇したり、その他に住石+16.3%や、グロース市場でフルッタフルッタ+15.0%、Def Consulting+18.9%といった材料株系は元気でしたが、主力はカバー-2.0%、タイミー-1.4%といった感じで冴えませんでした。ハリス銘柄のエヌ・ピー・シー-7.6%というのもありました。
米国市場ではラッセル200指数が堅調で、中小型株が物色されています。
日本にもそうした流れがくるとみていますが、中々時期が読めないですね。大型株、円安の落ち着き待ちといったところです。
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