優利加さんのブログ

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重要イベントを前に利食い売りがやや優勢となった

昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -91.51 @42,141.52, NASDQ -104.82 @18,607.93, S&P500 -19.25 @5,813.67)。ドル円為替レートは152円台後半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かったが、株価指数は上げた。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,136に対して、下落れ銘柄数は458となった。騰落レシオは94.36%。東証プライムの売買代金は4兆9740得億円。

TOPIX -8 @2,696
日経平均 -196円 @39,081円

米国では、7~9月期GDP速報値は予想を下回ったが、10月ADP民間部門雇用者数は予想を上回る強い結果となり、強弱入混じった。11月5日の米大統領選挙の不透明感が相場の重しとなり、主要3株価指数は揃って反落した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%安となった。11月1日には10月米雇用統計、来週には米大統領選挙の投開票、米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催など重要イベントを控えており、売買に慎重になっているようだ。

本日10月31日の東京市場では、米国市場での半導体株安の流れを受けて東京エレクトロンやSCREENなど半導体関連銘柄の一角が売られた。ただ同じ半導体関連銘柄でも、好決算を発表したアドバンテストは6%強上昇して、この1銘柄だけで日経平均を約145円押し上げた。10月23日以来、物を言う株主として有名なエフィッシモ・キャピタル・マネジメントが株式を取得したことが材料となり急伸して来たコニカミノルタは月初以来56%高となったが、昨日10月30日以来上値が重くなってきた。また、円相場が円高ドル安に振れたことも海外短期筋による株価指数先物の売りを誘い、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。ただ、日経平均は直前の3営業日で約1,300円上げていたので、利益確定売りが出るのは自然なことである。31日まで開いた日銀の金融政策決定会合では政策金利の据え置きが決定されたが、事前のマーケットの予想通りだったので株式市場での反応は限られた。

日本の長期金利には上昇圧力がさらに高まると見る。衆院選で過半数割れとなった与党は財政拡張政策を主張する野党との連携を強いられるため、足りない財源を国債の増発で賄うことになる。超長期の40年債の利回りは一時2.555%(16年ぶりの高水準)まで上昇した。10年債利回りも2019年8月を起点に上昇基調である。だだでさえ日銀は中長期的に政策金利を徐々に引き上げようとしているところへ、長期金利が需給の引き締まりにより、上がりそうである。ということで、引き続き、収益拡大が期待できるメガバンク株と保険株に注目したい。

日経平均の日足チャートを見ると、長い下ひげを引いた短陰線で反落した。まだ依然として上向きの25日移動平均線の上で推移しているので、上方向の力は継続しているが、利食い売りが優勢となり調整することも想定しておきたい。スウィングトレードなら少しでも下げ始めたら、一旦、迷わず即手仕舞い売りして利益確定すべきである。下げ止まりから反転し始めたらまた買い戻せば良いだけの話だ。

33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、金属製品(1位)、海運(2位)、陸運(3位)、非鉄金属(4位)、鉱業(5位)となった。

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