TOPIX -3 @2,577
日経平均 -57円 @36,159円
米国では、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げすることがほぼ確実な状況の中で前日急落したため割安感が高まり、この日は押し目買いにより株価は大幅反発した。主要3株価指数は揃って大幅反発した。ダウ工業株30種平均は一時650ドル以上上げた。今週水曜日には8月消費者物価指数(CPI)、木曜日には8月生産者物価指数(PPI)が発表されるが、その結果がFRBの利下げ幅を通常の0.25%にするのか大幅利下げの0.50%にするのかの決定に影響を与えるとマーケットは見ている。
本日9月10日の東京市場では、米国株の大幅反発を受けて、日経平均は高く始まったが売りに押されて前日比で反落する場面もあった。下げ幅は一時200円を超えたが、売りが一巡すると上げ幅も一時300円を超え、不安定な値動きだった。円高・ドル安基調の影響もあり、足元では下げる時は米国株以上に急落し、上げる時は米国株ほど上げない下方バイアスがかかった相場となっている。足元の不安定な値動きの背景には株価を大きく動かす重要イベントが目白押しで控えていることがある。今週には米CPIや米PPIなどの重要な経済指標発表を控えているだけでなく、来週には17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、19~20日には日銀の金融政策決定会合が待っている。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陽線の終値に対して、本日の陰線の終値がほぼ出会うような「出会い線」で終えた。下から上に行こうとする勢いを上から下に下げる力が止めた形である。今週と来週は重要イベントが相次ぐので不安定な値動きが続くと見ている。
33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、陸運(2位)、倉庫・運輸(3位)、空運(4位)、食料品(5位)となった。