TOPIX +16 @2,716
日経平均 +380円 @38,482円
米国では、6月ニューヨーク連銀製造業業況指数が-6.0(>前月-15.60、事前予想-10.0)へ改善した。これを受けて米10年債利回りは4.21%台から4.28%台へ上昇したが、ハイテク成長株は堅調だった。先週末に大きく下げたフランス株式相場が少し反発したことも米国株式相場を下支えした。ハイテク株が多いナスダックは6日続伸した。
本日の東京市場では、米国株高の流れを受けて買い先行で始まり、欧州株も小幅高となり過度なリスクオフ・ムードは和らいだため、自律反発狙いの買いが入り日経平均は一時400円超上昇した。しかし、民衆の鬱積する不満を背景とする極右政党躍進という欧州政治不安は当面くすぶり続けるため、またどこかで蒸し返されるだろう。また、日銀の次回金融政策決定会合が開催される7月30~31日で日銀が具体的にどのような政策修正を打ち出してくるかが明確になるまでは外国人投資家が積極的に日本株を買うのはためうか?米長期金利の上昇を背景にドル高・円安が進行した。
日経平均の日足チャートを見ると、反発はしたがまだ弱く、収斂している3本の移動平均線の下に沈み込んだままである。10日、25日、60日移動平均線を割り込んでいるという事実は何を意味するか?それは過去3か月以内に買った投資家で買いポジションを抱えている人はほぼ全員含み損を抱えていることを意味する。含み損は短期間なら耐えられるだろう。しかし、その期間が長くなると次第に耐えられななり、ロスカットが増加し、相場の流れは下げ相場へ移行する。このようにして相場は天井圏から株価サイクル④へと移行する。シナリオの一つとして心構えをしておく必要はある。
33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、海運(2位)、精密機器(3位)、サービス(4位)、化学(5位)となった。