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マーケット一言:日銀金融政策決定会合はややハト派的に無...

公開日時:2024年6月14日17時36分

今週最後の大きなイベントである日銀金融政策決定会合は、予想通り国債買い入れ減額が決められたものの、その具体策は次回7月会合に先延ばしということで、想定よりややハト派色となり円金利下落、円安で反応し、株は日経平均、TOPIXともに結果発表後に上昇しました。ただ、一時39,000円を上回った日経平均は今回も押し戻されてしまい、引けは39,000円割れの38,814.56円(+0.2%)と小幅高に留まりました。TOPIXは+0.5%でした。


具体策も今回決めてくれればあく抜けでスッキリ株価上昇となったと思うのですが、さすが学者出身だからか、金利の決定は出来るだけ市場メカニズムで決めさせたいという理想形が植田総裁の頭にはあるようで、裁量の余地を残した形での決定となりました。利上げ局面に入る前に、もう少しの期間を円安にしてインフレ2%以上というのを確保したかったということもありそうです。そして、引け後の会見では、経済・物価情勢次第では短期金利を引き上げていくこともあると発言してきっちり利上げ方向も意識させ、昨日のパウエル米FRB議長の会見同様さすがという感じでした。

ただ、方向性がはっきりしないのは株式市場にとってはあまり良くなく、現在日経平均先物は売られて38,500円台で取引しています。本格上昇はまた遠くなったでしょうか。。。買い材料に欠ける状況は続きます。


グロース250指数は+0.6%と大型株指数を上回る上昇でした。金利が上昇しづらい環境はグロース株、中小型株にとってはポジティブであり、大型株に対して先に売られて株価が下げている分、買い材料がないことを嫌気されて売られるよりは、売り材料が少しでも減れば買われる、そんな需給になっているようです。

昨日と同様、個別銘柄の動きは少しバラバラ気味で、時価総額の大きい銘柄群でも上下の方向がランダム気味で、振れ幅も大きい感じとなっていました。しかし、良ファンダメンタルズのものはしっかりと上方向なものが多く、ファンダメンタルズで勝負できる環境は整ってきたように思えます。弊社リサーチのコラム推奨銘柄も指数以上に上げるものが多かったです。

新規の買い材料が見えづらく、日経平均が39,000円で頭を押さえられるとなれば、大型株の方は引き続き現在のレベルでふらふらとなりそうですが、それは逆に中小型株にとっては循環物色的に買いが回ってくるチャンスとなりそうです。グロース250指数の今日の引けは638.73で、650が天井になりそうで少し怖さもありますが、650を超えていけばアップサイドは非常に大きそうということで、下げを心配するよりは上を積極的に取りに行く局面であると考えています。
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