日米長期金利が上昇した影響は・・・

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は小幅反落した(DJIA -87.18 @38,798.99, NASDAQ -43.22 @17,129.90, S&P500 -5.97 @5,346.99)。ドル円為替レートは157円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄数の方が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,326に対して、下落銘柄数は286となった。騰落レシオは102.73%。東証プライムのの売買代金は3兆3195億円。

TOPIX +27 @2,782
日経平均 +354円 @39,038円

米国では、注目を集めていた5月米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく上回り(27.2万人>予想18.5万人)、米10年債が大きく上昇した(前日4.281%から4.434%へ)。ただ、同時に失業率が悪化したため(4.0%>前月3.9%)、利下げ期待は後退したが大幅に後退した訳ではなかった。それでも、主要3株価指数は揃って下落した。

本日の東京市場では、外為市場で円相場が1ドル=157円台まで安くなり、トヨタ自動車やホンダをはじめとする輸出関連銘柄が買われた。また、13~14日に開催される日銀の金融政策決定会合では国債買い入れの減額が検討されるとの観測で国内長期金利も上昇して再び1.0%台を付けた。日米長期金利が上昇したことで、保険株や銀行株が目立って買われた。日経平均の上げ幅は一時400円近くまで拡大した。今週末は株価指数先物とオプションの限月が重なるメジャーSQなのでその攻防を巡って株価が大きく変動しやすい。

日経平均の日足チャートを見ると、大陽線で上昇してほぼ水平の60日移動平均線を僅かに上抜けた。このまま続伸して5月20日高値@39,437円を明確に上抜けできるかどうかに注目している。

33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、石油・石炭(2位)、倉庫・運輸(3位)、非鉄金属(4位)、輸送用機器(5位)となった。

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