TOPIX -2 @2,755
日経平均 -20円 @38,684円
米国では、米5月雇用統計の発表を翌日に控え、売り買い共に様子見ムードが支配的だった。週間新規失業保険申請件数は22.9万件(>前週22.1万件、予想22.0万件)と弱い結果となった。今週発表された5月JOLTS求人件数及び5月ADP民間雇用部門雇用者数も弱かった。予想以上に弱い経済統計が相次いで発表されたので、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が高まった。欧州中央銀行(ECB)が4年9カ月ぶりに利下げする事を決定し、カナダ中央銀行も利下げに踏み切った。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げをするのは時間の問題であろう。そう遠くはない将来(半年から1年以内)に利下げに踏み切るはずである。
本日の東京市場では、前日に米国でエヌビディアが利食い売り優勢となりハイテク株全般が売られ、外為市場では円相場が円高・ドル安に振れた。日本時間の今夜には米雇用統計の発表を控えて、様子見ムードが強かった。さらに、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合、メジャーSQを控えている。市場参加者が慎重になるのは当然だろう。
日経平均の日足チャートを見ると、やや下向きに転じた60日移動平均線に弾き返されて10日移動平均線と25日移動平均線にほぼ接するくらいのところまで下げた。もうしばらく横ばい基調が続きそうだ。5月米雇用統計が日本時間の今夜発表されたが、労働市場はなお堅調であることを示したため、利下げが早まるとは期待できないが、米株式相場は今のところ悪い反応はしていない。
33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、サービス(2位)、化学(3位)、海運(4位)、鉱業(5位)となった。