国内長期金利の上昇が一服したので・・・

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -115.29 @38,571.03, NADAQ +93.62 @16,828.63, S&P500 +5.89 @5,283.40)。ドル円為替レートは156円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が794に対して、下落銘柄数は799となった。騰落レシオは106.89%。東証プライムの売買代金は4兆2707億円。

TOPIX -11 @2,787
日経平均  -86円 @38,837円

米国では、5月ISM製造業PMIが4月の49.2から48.7へ悪化した(<予想49.6)。これで2カ月連続で好不況の分水嶺である50.0を下回ったため米景気の先行き不安が高まり、長期金利(=10年債利回り)は前日の4.512%から4.392%へ下げた。次世代AIチップを発表したエヌビディアは大幅高となってハイテク株全般を盛り上げた一方、景気敏感株が下げてダウ工業株30種平均は一時400ドル以上下げた。

本日の東京市場では、円相場が前日比で1円ほど円高に振れたこともあり、戻り待ちの売りが優勢となり日経平均は小幅安となった。日経平均の下げ幅は一時300円を超えたが、財務省が4日に実施した10年物国債入札が好調だったため、午後には長期金利が低下して株価を下支え、下げ幅が縮小した。午後には長期金利が低下したため、続伸していた銀行株は上げ幅を縮小して上ひげを引く銘柄が多かった。反対に不動産株は堅調な動きだった。原油相場が大きく下げているため、鉱業や石油・石炭が目だって下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、下げて始まったが切り返して陽線で終え、10日移動平均線の上に辛うじて留まった。しかし、やや下向きに転じた60日移動平均線に頭を抑えられるような形となっている。上に抜けるには何らかの強い好材料が必要だろう。

33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、保険(3位)、電気・ガス(4位)、銀行(5位)となった。

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