AI関連の半導体関連銘柄を中心に買われた

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -201.95 @39,671.04, NASDAQ -31.08 @16,801.54)。ドル円為替レートは156円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が865に対して、下落銘柄数は723となった。騰落レシオは94.63%。東証プライムの売買代金は4兆4048億円。

TOPIX +17 @2,755
日経平均 +486 @39,103円

米国では、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表され、その内容が強いインフレ警戒を示すもので、利下げに消極的なタカ派的内容であったため、米10年債利回りは前日の4.414%から一時4.46%へ上昇した。そのため、株価は反落した。また、エヌビディアの決算発表を大引け後に控えていたので、決算内容を見極めたいとして買いに慎重であった。

米エヌビディアの決算が市場予想を上回る好調さだった。2024年2~4月期決算では、売上高が前年同期比3.6倍(260億4400万ドル)、純利益は7.3倍(148億7100万ドル)で、いずれも市場予想を上回った。5~7月期予想も280億ドル前後(>市場予想266億ドル)と予想以上の数値が示された。エヌビディア株は時間外取引で約7%上昇し、はじめて1000ドルの大台を付けた。

本日の東京市場では、エヌビディア株の好調さを受けて値がさ半導体関連銘柄を中心に買われ、日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。東京エレクトロンやアドバンテスト、SCREEN、レーザーテック、ディスコなどの上昇が際立った。日銀は定例の国債買い入れオペで残存期間「5~10年」など3本とも購入予定額が据え置かれた。懸念材料となっていた金融政策の正常化がまだ進まないとして、株価にはプラスとなった。それでも、三菱地所や住友不動産など長期金利上昇に敏感な銘柄は続落した。総合商社株も冴えない。

日本の長期金利は1.0%まで上昇して来たが、インフレ率の上昇の方が速く、日本の実質金利は寧ろ低下している。対照的に、米国の長期金利は高止まりしている一方、インフレ率は若干低下しているため、米国の実質金利は上昇している。これが原因で足元では円高・ドル安どころか円安・ドル高がじりじり進んでいる。

日経平均の日足チャートを見ると、上向きの10日移動平均線に支えられるように上に弾き返されて陽線で終えたが、60日移動平均線にちょうどぶつかるところで止まった。チャートだけで判断すればもう少し戻りが続きそうである。但し、東証プライムの約半分は下げたので、日本株全体が強い訳ではない。

33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、電気機器(1位)、機械(2位)、繊維製品(3位)、保険(4位)、精密機器(5位)となった。


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