TOPIX +7 @2,731
日経平均 +177円 @38,356円
米国では、15日に発表される消費者物価指数(CPI)が気になる中、ニューヨーク連銀が発表した4月の1年先インフレ率が+3.30%(>前回+3.0%)へ上昇した。5年先インフレ率も+2.8%(>前回+2.6%)へ上昇した。これにより、物価上昇懸念が高まり、株価の頭を抑えた。ダウ工業株30種平均は9日ぶりに下落して連騰記録は8日で止まった。
本日の東京市場では、米国市場でハイテク株が上げた流れを受けてソフトバンク、アドバンテスト、レーザーテクなど値嵩株の一角が買われた。円安・ドル高が進みトヨタ自動車やSUBARUなど輸出関連銘柄の追い風となった。日経平均の上げ幅は一時300円に迫ったが、国内長期金利の上昇に加え、14日発表の4月米卸売物価指数(PPI)、15日発表の4月米消費者物価指数(CPI)を警戒して上値は重かった。また、2025年3月期の日本企業全般の業績見通しが期待したほど良くはなく、物足りない感が漂っている。
日経平均の日足チャートを見ると、小幅反発して上向きの10日移動平均線の上に僅かだが再浮上した。明日、続伸すれば下向きの25日移動平均線の上に再浮上しそうだが、米国株の動き次第だろう。米国のPPIとCPIが強いか弱いかで趨勢が左右される。
33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、その他製品(2位)、海運(3位)、サービス(4位)、パルプ・紙(5位)となった。