お金にまつわる諸々の悩みから生涯解放される切り札!

優利加さん
優利加さん

株式投資・トレードの実践は、真夜中に地図も無い未踏の真っ暗な険しい山道を車で走り続けるようなものである。道は頻繁に左右に曲がりくねり、上り坂を走っていると思っていたらいつの間にか下り坂になっている。晴れていればヘッドライトで少し先までは見通せるが、時には強風と土砂降りの雨の中、まったく先が見通せなくなることもある。ポジションを持っている限り、それでも走り続ける必要がある。当てにならない天気予報だけを頼りに少し先の山道がどんな状態になっているかはある程度は想像できるが、現在分かっている情報から予想する未来と現実の未来との差は遠くなるほど大きくなる。しかし、ほとんどの個人投資家は、少し先の未来でさえ天候が急変しているかもしれないという可能性にほとんど無関心で何も準備せず、目をつぶり、道はまっすぐ伸びていると信じてハンドルを操作することなく、減速することもなく、停止することもなく、アクセルを踏み込んで走り続ける。

株式相場という予測不可能な道を常に買い一辺倒のフルスロットル状態で猪突猛進する。その当然の結果として、ほとんどの個人投資家は上手く相場の波に乗れないのは勿論、
3年から7年に一度くらいの頻度で相場全体が暴落する時には短期間に大損して退場する人も多い。では、どうすれば良いのか。機関投資家のように巨体すぎて小回りができない投資家は別として、小回りが利く個人投資家に本当に必要なことは車の「運転技術」と同様に、上げ相場から下げ相場への変化に適切に対応する「相場技術」である。実戦の重要度では、書物などから間接的に得た単なる「知識」(顕在知)よりも自らの体験・経験から直接的に得た「技能」(暗黙知)の方が遥かに高い。書物などから学んだある程度の体系的な「知識」は勿論必須である。しかし、それに自らの体験・経験を通して習得した「技能」を有機的に融合させ、実戦という修羅場で場数を踏んだものが本物の「相場技術」となる。では、どのように相場技術を高めれば良いのだろうか。株式投資・トレードの実戦ではある程度の知識は当然必要だが、知識がある水準(閾値)を超えてきたらそれ以上知識をいくら増やしても追加効果がほとんどなくなる。

相場の原理原則と定石を習得した株式投資・トレードの中級者が上級者を目指して意識を集中すべきことは、単なる「お勉強」ではなく、実際に「儲ける」ためには何をどうすれば良いかを研究し続けることである。やるべきことは、もっと多くの書物を読破してただ単に物知りになって自己満足することではない。株価の原理原則に照らし合わせて過去数十年の株価の動きを自ら観察・考察し、仮説を立て、その仮説を実証して自分独自の投資・トレードの「売買ルール」を創り、その売買ルールの有効性をバックテストで実証する。その有効性の高さをある程度確認できたら、実際に少額を投じてリアルタイムで自ら試してみる。上手くできない時は原因を分析して微調整する。この繰り返しが「生涯現役の株式トレード技術」となり、日本人のほとんど誰もが抱えるお金にまつわる諸々の悩みから生涯解放される切り札となる。

 


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