TOPIX -40 @2,706
日経平均 -633円 @38,202円
米国では、株式相場は高安まちまちとなったが、労働市場のひっ迫感が緩和してきたため今年後半には利下げが始まるとの利下げ期待が再び高まり、米10年債利回りが低下して(前日4.48%から4.46%へ)株式相場全体を下支えした。ダウ工業株30種平均は小幅続伸して5営業日続伸となった一方、ナスダックは4営業振りに小幅反落した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.73%下げた。
本日の東京市場では、米国市場でのハイテク株の反落の流れを受けて、値がさハイテク株を中心に売り優勢となり、日経平均は大きく反落して昨日の上昇幅をほぼ帳消しにした。本日の上海総合指数やハンセン指数など他のアジア株も軟調であり、且つ、不安定な為替相場の中、日銀の為替介入を警戒して急に円高・ドル安に振れた場合に備えて売りが増えた。
日経平均の日足チャートを見ると、よくあるパターンだが下向きの25日移動平均線に弾き返されるように反落した。10日移動平均線は上向きなので短期の下方向へのエネルギーは出尽くしたと見ることができる。したがって、大きな売り材料がまた飛び出して来ないことを前提に、ある程度下げたら、例えば反発幅の2分の1とかで下げ止まり、再び上方向へ戻りを試す動きになるのではないだろうか。
33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、その他製品(1位)、ガラス・土石(2位)、保険(3位)、卸売(4位)、電気機器(5位)となった。