今日は、憲法記念日なので、これにしました。
知る限りでは、演奏の始めの部分が、これ程華やか曲はない。格調高く優雅に、そして厳かに始まっている。しかしこのての曲は、まず人気が無いのが相場である。それは、幾ら格調高く、華やかでも、やはり全体としては、単調なのである。聞いていて、あくびが出るのが当然だろう。
この曲をどこで知ったかというと、昔見た映画の題名が、「チャイフコスキー」だった。今でもそうだが、知識欲にあふれていた。「花のワルツ」とかが、映画の中では有ったが、チャイフコスキーを有名にしたのは、「白鳥の湖」と、これだろう。チャイフコスキーと言えば、ピアノ協奏曲第1番である。
チャイフコスキー ピアノ協奏曲第1番
https://www.youtube.com/watch?v=3ZA_Vt3SQRE
画面では、女性がピアノ演奏で、ややオーバーに身体を動かして、演奏している。
いろいろな話で知ったのだが、ピアノ演奏で、手を高く上げて演奏するのをよく見る。これは、手を高く上げても上げなくても、演奏自体、変わらないのだけれど、聴衆が、あきないためにそうしているのだそうだ。
考えてみればそうだ。映画とかテレビとかは、目まぐるしく、画面を変わるが、演奏会場は、画面が一つで、変わるのは、演奏者の手の動きだけである。単調な中の変化である。それを、何とか、聴衆を引き付けるための、身体の動さを大きくしているのだそうだ。ここで、女性の手の動きがこれほど、美しいと、思ったのは初めてだ。また、女性がこれほど、美しいものかと、改めて、思った。
始めの部分だけでも、どうでしょうか。
1 最初は意表をつくような出だしです。荘厳で華やかです。第一楽章の後に、どこか不安そうな旋律が流れます。また、たたみかけるようなところも、あります。
2 第2楽章は、最初は、優しい感じから始まりますが、全体を通して、どこか不安定な感じです。いたるところに、不安そうな旋律が流れます。どこか、諦めという感じもします。静かです。
3 第3楽章は、優雅に終わります。第3楽章の、最後は、格調高く終わり、演奏だけではなく、ああこれで、努力した人生がしっかりとして、終ったという印象です。短い人生です。しっかりと、生きたいものです。
全体としては、格調の高い、協奏曲です。これぞ、芸術かという印象です。