人生、楽しいことばかりではない。そこで、いっそのこと、人生つまらないものだと、思って生きるのが、丁度よい。人生、山あり谷ありで、どちらも、悩んで、苦労した。楽しいことも有ったが、それは、ほんの少し。楽しいことに、酔っているようでは、次がない。時間に追われていた。楽しむことなんかどこの世界だ。で、直ぐに次の事になってしまう。
働いている中は、そんなことを考える時間が、無かった。次から次へと、仕事が回ってきて、一息ついた時には、定年になっていた。
定年後は、自適で悠々と思っていたが、次から、次へと、病気やケガが続き、それに、振り回された。まったく、つまらない人生である。しかし、これが常態で、人生、つまらないものと、思ってしまえば、案外諦めもつくし、不思議なことに、安心もしたりする。これが人の心でもある。
不自由を常と思えば不足なしという。これから先は不自由な人生になろう。全く、楽しくない最後である。しかし、これも常であると思えば、それ程、落胆せずに済む。