米3月消費者物価指数(CPI)の発表を控えて身構える

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -9.13 @38,883.67, NASDAQ +52.68 @16,306.64, S&P500 +7.52 @5,209.91)。ドル円為替レートは151円台後半での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が841に対して、下落銘柄数は754となった。騰落レシオは119.97%。東証プライムの売買代金は3兆8033億円。

TOPIX -12 @2,743
日経平均 -191円 @39,582円 

米国では、翌日の米3月消費者物価指数(CPI)の発表を控えていたので、売り買いが交錯して上下の方向性が出にくかった。米長期金利が下げたことでハイテク成長株の一角が買われた。ただ、6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見通しは50:50なので、CPIが予想以上に強いと利下げが遠のき、長期金利は上昇し、株価は下がると警戒された。その場合、利下げ開始のタイミングが9月までずれ込むとマーケットは見ている。

本日の東京市場では、日経平均は前日までの2日間で700円超上昇していたこともあり、緊迫化する中東情勢(イランがホルムズ海峡を封鎖する可能性)に加えて、米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて戻り待ちや利食い売りが優勢となった。昨日に続き本日も東証プライムの売買代金は4兆円を割り込み、売買代金は細っている一方、変動幅は大きくなってきた。

日経平均の日足チャートを見ると、反落し25日移動平均線の下に沈みこんだままである。1月4日を起点とした上昇トレンドラインも下方ブレイクしており、チャートの形としては当分の間、高値更新が難しくなってきた。まずはできる限り早く25日移動平均線を回復する必要がある。

発表された3月米消費者物価指数(CPI)が予想以上に強い結果となったため、今現在(午前1:00分)ダウ工業株30種平均は500ドル以上下げているので、明日の寄り付きはかなりギャップダウンして始まりそうである。

なかなか下がりそうにないドル金利となかなか上げない円金利の金利差を背景に、円安・ドル高基調が止まらない。1990年6月以来、34年ぶりに1ドル=152円台に突入した。政府日銀による市場介入が警戒されるが、事前に米国の了解を取り付けておく必要がある。都合が良いことに、岸田首相は今アメリカで首脳会談をしているため、同意を得やすい。さて、明日は波乱の展開となりそうだ。

33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、医薬品(2位)、その他金融(3位)、卸売(4位)、機械(5位)となった。

優利加さんのブログ一覧