中東情勢の緊迫化により・・・

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下落した(DJIA -530.16 @38,596.98, NASDAQ -228.38 @16,049.08, S&P500 -64.28 @5,147.21)。ドル円為替レートは151円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が566に対して、下落銘柄数は1,026となった。騰落レシオは107.72%。東証プライムの売買代金は4兆5107億円。

TOPIX -29 @2,703
日経平均 -781円 @38,992円

イスラエルがシリアのダマスカスにあるイラン大使館を空爆した。ガザ侵攻に加えてこれだから、中東情勢がさらに緊迫化するのは必至である。米国では、中東での地政学リスクがさらに高った結果、中東発の原油供給が細るとの懸念から原油相場が2023年10月以来の1バレル=87ドル台(WTI)まで上昇した。ただでさえなかなか治まらないインフレがますます長期化するとの懸念が高まった。そんな中、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がとどめを刺すように、インフレが長引くなら利下げは不要かもしれないという趣旨の発言をしたため、米株式相場は売り優勢となり大幅下落した。

本日の東京市場では、米国株式相場の大幅安の流れを受けて、さらに円相場が円高・ドル安へ振れたことも加わり、半導体などの主力株を中心に売り優勢となり日経平均は大きく下げた。国内機関投資家による「期初の益出し」がまだ続いているようだが、押し目で買おうとする機関投資家の動きもある。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップダウンして始まった後、さらに下げ幅を拡大させて下ひげを引いた陰線で終えた。再び25日移動平均線を大きく割り込んだ。数日以内に再浮上できないと調整が長引く。日本時間の今夜発表される3月の米雇用統計が予想以上に強いと、利下げがさらに遠のき、米国株は売られ、それが日本株売りに波及する。夜明けまでには判明する。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、精密機器(1位)、証券(2位)、電気機器(3位)、機械(4位)、電気・ガス(5位)となった。

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