日経平均は1日で25日移動平均線を回復した

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -43.10 @39,127.14, NASDAQ +37.01 @16,277.46, S&P500 +5.68 @5,211.49)。ドル円為替レートは151円台後半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,010に対して、下落銘柄数は575となった。騰落レシオは108.93%。東証プライムの売買代金は4兆7963億円。

TOPIX +25 @2,732
日経平均 +321円 @39,773円

米国では、3月ADP民間部門雇用者数は18.4万件(>予想14.8万件)と強い結果となった。ボスティック米アトランタ連銀総裁が利下げは10~12月に1回のみとの見方を示した。先週末からパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長をはじめとするFRB高官が利下げに慎重な発言を繰り返しており、米10年債利回りは前日の4.36%台から一時4.42%台まで上昇した。その後、3月ISM非製造業PMIが51.4(<前月52.6、予想52.7)と弱い結果となり、米10年債利回りは4.34%台に低下し、長期金利低下を好感してハイテク成長株が買われた。

本日の東京市場では、前日までの日経平均の下げが3月末比で900円超となっていたこともあり、自律反発狙いの買いが優勢となった。上げ幅は一時700円を超える場面があった。国内機関投資家が含み益のある余裕株を売却する「期初の益出し」はピークを過ぎたようである。

少額投資非課税制度(NISA)を使った個人の買いが想定以上に大きい。日本証券業協会が3月末に発表した2月末現在のNISA口座の開設・利用状況によれば、1~2月の月平均買い付け額は成長投資枠と積立投資枠がともに前年1~3月期の月平均の3倍に増加し、2つの枠合計で1兆7700億円となったことが分った。海外投資が多いだろうと予想されていたが、意外にも46%が国内株に向けられていた。このペースで行けば、年間では10兆円くらいにもなる。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日は25日移動平均線の下に沈み込んだが、早くも本日、その上に再浮上した。名実ともに、上昇基調を維持している。米国では12月末決算企業の配当がこの時期に支払われている。受け取り配当金の投資先として日本株を買うパターンが繰り返され、例年日本株は外国人投資家が買い越すことが多い。そのため5月の連休辺りまで日本株が上がり易くなるアナマリーが観測できる。今年はこれにNISA枠で買う個人投資家も加わるかどうか。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、非鉄金属(2位)、鉱業(3位)、保険(4位)、金属製品(5位)となった。


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