2008年、人気を集めた商業施設

2008年も、残すところ1週間。
景気回復への期待もむなしく、急速な景気後退から
消費者の生活防衛意識がいっそう強まった1年だった。
そんななか今年は昨年に引き続き、話題の商業施設が
全国で数多く開業。「イオンレイクタウン」や「阪急
西宮ガーデンズ」といった“日本最大級““西日本最
大級”の規模を誇る巨大モールをはじめ、ビジネスパ
ーソンに照準を合わせた小規模な都心型商業施設、さ
らには人気のアウトレットモールの新規開業や増床と
相次ぎ、オープン時は大勢の人出でにぎわった。


 今年、人気を集めた商業施設や専門店の特徴といえ
ば、やはり「低価格」に集約される。人気ブランドや
海外の有名ブランドが激安価格で手に入るアウトレッ
トモールは年々市場を拡大。また、スウェーデン発の
ファストファッションブランド「H&M」は“安くてお
しゃれなファッション専門店”として一大旋風を巻き
起こした。同じくスウェーデン発の家具チェーン店
「イケア」も今年関西に進出。関東では3店舗目をオー
プンさせている。いずれも「破格の安さ」と「満足の
いく品質レベル」が人気の理由だ。消費マインドが冷
え込むなかでも、賢くショッピングを楽しみたいとい
う消費者の本音を垣間見ることができるだろう。アウ
トレットモールは、買い物だけではなく休日に家族で
遊べる長時間滞在型のレジャー施設としても評価を得
たようだ。
そこで、話題の商業施設と専門店の現状を総チェック。
人気を集める理由や最新のイベント情報などをお伝え
する。


<郊外型ショッピングセンター編>
来場者数1000万人を突破した国内最大級SC「イオンレ
イクタウン」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3

「イオンレイクタウン」(埼玉県越谷市)は国内最大
級の規模を誇り、環境配慮型のエコショッピングセン
ターとしても国内初。「KAZE(風)」と「MORI(森)」
の2つのショッピングモールには、専門店やサービス施
設が565店舗入店する。
 ソフトオープンの9月26日~10月20日までに約550万人、
10月21日~11月20日までに約450万人が来場し、累計で
約1000万人が訪れた。年間来場者数は見込みの2500万人
を軽くクリアするだろう。売上高もレイクタウン全館で
計画比115%(10月度)と好調に推移しているという。
人気の理由は、幅広い世代に対応したバラエティに富ん
だテナント構成。ヤングから団塊ジュニアを中心に家族
連れやカップル客が多いが、既存施設には比較的少ない
中学生やシニアの来店も目立つ。またJR武蔵野線越谷レ
イクタウン駅に直結しているため、交通アクセスの良さ
も魅力のひとつ。特に週末は混雑を避けるためか、当初
予想を超える25%の来場者が電車を利用しているという。

 初売りは元日午前9時からで、1200種類総数7万個の福
袋を販売する予定。合計1万円以上の福袋を購入すると、
セグウェイの初乗り体験や二人乗り小型ヨット体験、ウ
ォールクライミングの初登り体験などが抽選で当たるプ
レゼントも用意している。


“西の巨大SC”として話題になった「阪急西宮ガーデンズ」
 阪急西宮スタジアムの跡地にオープンした西日本最大の
ショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」(兵庫県西
宮市)。4つのモールには西宮阪急などの核テナントと専門
店を合わせて268店舗が入店する。駅直結の好アクセスと、
高級住宅街を抱える山の手エリアにふさわしい上質感のあ
る施設づくりが特徴だ。
 11月26日のグランドオープン日には開店前に約1500人が
並び、1日で約10万人が来場、売上高は4億円を超えた。
2日目以降も休日で平均10万人、平日でも6~8万人が訪れ、
好調なスタートを切っている。人気の理由は、約10万7000
平米という西日本最大の店舗面積に、関西初出店69店を含
むバラエティに富んだテナントが出店している点。阪急沿
線の住民が抱く“阪急ブランド”に対する期待感も高い集
客力につながった。なかでも、関西初のアイスクリーム専
門店「コールド・ストーン・クリーマリー」は連日、閉店
時間まで行列が絶えないほど人気を集めているという。

 初売りは元日からで、福袋を販売すると同時に12日まで
バーゲンを開催する予定。
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