木下 晃伸さんのブログ
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【投資脳のつくり方】米年末商戦、失速鮮明に
■いつもお読みいただき、ありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸(きのしたてるのぶ)です。
■クリスマス、なんとなく街並みに元気がないようにも思えます。
ただ、こんな例えが当てはまるのかな、とも。
言葉遊びかもしれませんが、
1)コップが半分空だ
2)コップが半分水で満たされている
と、同じ現実でも、ずいぶん印象が異なるな、と思います。
景気は、「気持ちの景色」。新聞やテレビを見ていると、気が滅入ってしま
います。
しかし、株価はどうか。
それ以上に、吐き気がするような下落を今年1年経験してきたわけですが、来
年以降反発に転じる可能性も秘めている予兆が見え始めています。
本日も、閑散相場の中、3つのニュースをお届けしたいと思います。
今年も残りわずか。どうぞよろしくお願いいたします。
┏━ 【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】 ━━━━━┓
1.【米国】米年末商戦、失速鮮明に
2.【米国】船井電、厳冬期の販売攻勢
3.【日本】年末モードでもヒントを探す努力をする
>>http://www.terunobu-kinoshita.com/20081225-toushinou.pdf
1.【米国】米年末商戦、失速鮮明に
(出所)2008年12月25日付日本経済新聞朝刊11面より
●北米消費は、予想以上の悪化
●過去例をみない、という聞きなれたフレーズが当てはまる
●株価は、悪化を織り込んだのか?
景気後退を受けて低調なスタートを切った米国の年末商戦が12月中旬から、
失速の様相を強めている。主要小売業の既存店売上高は前年実績割れに転じ、
家電や衣料品の大幅な値下げにもかかわらず客足の減少が続いている。
国際ショッピングセンター協会(ICSC)によると、主要小売業の既存店
売上高(週次)は12月第2週(7―13日)に前年同期比0.4%減と、3週間ぶり
の前年割れに転じた。第3週(14―20日)は0.6%減と下落幅が拡大。
ICSCは12月の主要各社の既存店売上高の見通しを「前年より1%以上減少
する」として、従来予想(1.5%増)から大幅に引き下げた。39年間で最大の
下げを記録した11月(2.7%減)に続き、不調に終わる公算が大きくなってい
る。ロイター通信は、(調査開始以来の)過去40年間、年末商戦の売り上げ
が前年を下回ったことはないと伝えた。
ただし、株価はどうか。株価はこうした指標の悪化にも関わらず、昨日の米
NYは好調に推移した。世界最大手の小売業ウォルマートや、家電量販店ベス
トバイなど、小売株も同様だった。
ウォルマート/ http://finance.google.com/finance?q=NYSE%3AWMT
ベストバイ/ http://finance.google.com/finance?q=NYSE%3ABBY
直近の大幅下落で、短期的にはマクロ環境の最悪環境を織り込んだ可能性が
ある。下値不安が解消されたとしたら、統計数値の悪化が悪材料出尽くしと
なった可能性を考えておかなければならない。
2.【米国】船井電、厳冬期の販売攻勢
(出所)2008年12月25日付日経産業新聞3面より
●苦しい中で、売って出る船井電機
●落ち込みを“販路拡大”でカバーできるか
●短期的な反動が持続するかが焦点に
船井電機が、電機大手が業績不振に苦しむ逆風下で攻めの戦略に転じる。
オランダの電機大手フィリップスから、今年4月の北米の薄型テレビ事業取得
に続き、同地域のAV(音響・映像)事業すべてを譲り受ける。
昨年末、船井は液晶パネルの不足から製品の供給不足に陥り、得意とする流
通大手ウォルマート・ストアーズなどで「棚」を新興ブランドなどに奪われ
た。フィリップスからの事業取得は、販路を継承し、「棚」を再び取り戻す
足場となる。
フィリップスの販路だった総合小売りの「ターゲット」に営業攻勢をかけて
おり、「来年、ターゲットの店舗はほとんど船井のテレビで埋め尽くされる」
と船井幹部は意気込んでいるようだ。これら一連の施策を受け、低迷を続け
てきた同社株価は急反発している。昨日は日経平均株価が206円安となる中で、
7%高で着地している。
船井電機(6839)/ http://charge.quote.yahoo.co.jp/q?d=t&s=6839
北米消費が落ち込むのは、投資家のコンセンサスになっている。来年はさら
に企業による賞与カットや人員削減が相次ぎ、消費者の購買意欲は減退する
だろう。が、株価はどうなるか。
問題は均衡点。株価が来年の悪化を織り込めば反発していく。“雇用なき株
高”を考え始めるタイミングが来ている。
3.【日本】年末モードでもヒントを探す努力をする
(出所)各種報道より
●株式市場は休暇モード
●株券電子化も大きな影響
●それでも、ヒントを見つけ出そうとする姿勢を持つ
2009年1月5日の株券電子化に伴う株式分割のため、NTTや三井住友FG、
みずほFG、JR東日本など合計18銘柄がきょう25日から30日まで4営業日
の間、売買停止となる。
時価総額が大きい一部の大型株の取引ができないうえ、事務手続きなどを含
めた運用の順調な滑り出しを見極めたいとして証券会社の自己売買部門など
も売買を控えるとの見方があり、市場全体の売買は低調となりそうだ。
すでにその兆候は現れている。昨日の東証一部の売買代金は半日立ち会いを
除いて2005年7月26日(1兆634億円)以来の少なさの1兆711億円だった。
市場は閑散としている。
クリスマスとして思い出すのは、パナソニック(旧松下電器産業)が系列子会社
を完全子会社化するニュースを発表した2001年。系列、部門が重複していること
が疑問視されていた中で、グループを再編する動きは業界、投資家に大きな衝撃
を与えた。その後、同社は2000億円を超える営業赤字を計上し、業績が大幅に
悪化したものの、V字回復を遂げた。
今年もなにか将来を予測する“クリスマスプレゼント”はあるのか。市場が
閑散でも、大きなニュースから小さなニュースまで、次につながる何かを見
つけようとする姿勢は持っていたい。
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■編集後記
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来年の手帳、まだ悩んでいます。
2年連続で同じ手帳を気に入って使ってきたのですが、、、
今年はあまりにも相場が悪かったので変えるべきか、、、
むしろ、今年の経験は得難い財産になったと考え、来年も同じ手帳とする
か、、、
あとは大きさ。2年、スケジュールを中心に小さめにしていたのを大きく
するか、、、
たいしたことはないのですが、1年間毎日お付き合いする携帯に匹敵する
アクセサリー。
意外にもこんなことに悩んでしまっています。
そろそろ来年1月の予定が十数件入っているので、今日、エイッと決めて
しまおうと思っています。
(↓)ちなみに、私が使用している手帳はこれです。
http://www.lettsoflondon.com/
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