2月22日は、「猫の日」だそうです。黒の事を、思い出しました。
黒と言っても、白と、灰色、茶色の、薄汚い色の猫です。小生が小学2年生の時、前橋の安達さんから、2匹の猫を、もらってきました。
一匹は、三毛猫で、とてもかわいかったのですが、死んでしまいました。もう一匹がぶち色の汚い柄の猫です。これを「黒」と名ずけました。黒色では無いのですが、黒の色が濃かったからです。
小生、この猫をとても、可愛がりました。大体、布団の中で、一緒に寝るのです。猫は気持ちがよくなると、「ごろごろ」といびきの様に、鼻を鳴らします。
寒い冬の夜は、寝ていると、枕元で「にゃー」と鳴くので、布団を持ち上げると、中に入り込んできます。その時は、とても冷たいのですが、そのうちに「ごろごろ」と鼻を鳴らします。そのまま、朝まで、寝ていればよいものを、温まると、布団から出ていきます。その時は、分らなかったのですが、最近になって、猫の縄張りの巡視であることが、わかりました。しばらくすると、また布団の中に入り込んできます。こんな毎日でした。
これは猫の本能か。鼠を捕まえると、必ず、家の人に見せに来ます。この時に猫の顔つきは、普段とは違うのです。「見て見ろ、とったぞ」という顔つきです。得意な顔つきです。それは見ていてわかります。
そして、直ぐには、食べないで、鼠と遊ぶのです。50センチくらい離れて、じっと、見ています。鼠は、もう恐ろしいのか、大体、動きません。すると猫は、前足で鼠をちょこちょこと、揺さぶります。鼠がそろそろと、動きだすと、前足で、押さえつけて、また少し離れて様子をみます。こんな事を2,3回、繰り返すと、今度は食べてしまいます。食べる音は聞こえます。まあ、これが自然なんでしょう。
猫の縄張りの巡視で、一日に大体、4回くらい縄張りを見て回ります。両側の家も猫を飼っていたので、この3匹の猫の縄張り争いは、毎日、起きています。なぜ、中良くできないのかと、当時は、思ったのですが猫の本能なのです。
その黒も、中学2年生の冬に死んでしまいました。2月の今時分ですか。死ぬ直前は「痴ほう」になったらしく、小生の学生服に、小便をして、しまいました。小生はその服を洗いました。この時は、洗濯機は、あったのですが、井戸の水で手洗いをしました。次の日は、着ていくものが無いので、学校を休みました。
そして、数日後、黒は死んでしまいました。小生は一人で、スコップと、死んだ猫を持ち、川の土手を掘り、その中に埋めました。
その後も、「先祖の墓参り」の後などの日に、黒を訪ねて、その場所に行っております。雑草だけが生えた所ですが。