TOPIX -7 @2,632
日経平均 -107円 @38,364円
昨日の米国株式相場はプレジデントデイのため休場だった。そのため海外発の手掛かり材料が乏しかった中、本日の東京市場では、保険、証券、銀行をはじめとして幅広い銘柄で利食い売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時180円を超える場面があった。他方、前場で中国人民銀行が住宅ローン指標金利の引き下げを発表すると、日経平均は先物主導で上げ始めて270円高ほどになったが長くは続かなかった。
外為市場では円安・ドル高基調が続いているが、円はメキシコ・ペソ、カナダドル、ニュージーランド・ドルなど他の通貨に対しても安くなっている。その主な原因は、日本が世界で唯一マイナス金利政策を維持していることである。そのため、「円キャリードレード」により儲けやすい。低金利の円で資金を調達すると同時に金利の高い他通貨を買いその通貨で資金を運用することにより両通貨の金利差を儲けることが期待できる。さらに、円安が進めば為替益も得られる。但し、大きく円高になれば金利収入は為替差損により吹き飛ぶが。また、リーマンショックの時のように何らかの事情によりキャリードレードの巻き戻しが起こる場合、反対売買のため円買いが急増するので急激に円高が進む。
日経平均の日足チャートを見ると、上ひげを引いた短陰線で終えた。これで高値圏で陰線を引いたローソク足が3日連続で続いたため売り線である「3連黒ひげ」の出現となった。依然として先高観が強いため、たとえ下げても下げは浅そうだが、さてどう動くか。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、パルプ・紙(2位)、水産・農林(3位)、証券(4位)、サービス(5位)となった。