長年の、女房と猫の、宿敵の対決。
女房は猫が嫌い。家の庭を猫が、通ると、必ず家の中からでも女房が、威嚇する。そして、部屋を居間から台所に移動して、カーテンを少し開けて、また威嚇する。「シッ、シッ。」
猫は、ちゃんと、気が付いている。そして、何時もの様に、庭から道路にゆっくりと、出ていく。
猫にとっては、自分の縄張り(テリトリー)を守るため、一日の中、4回くらい、大体、同じ場所を巡視して見回る。(NHK、ダーウインが、きたより)
ここで、同じテリトリーの中に、他の猫がいる場合、対決が起こる。お互いに、少しずつ近より、うなり声を上げる。そして、2メートルくらいまでの距離まで縮める。そこで、相手が、逃げ去るのを待つ。
お互いににらみあったままなら、今度は、実力行使である。お互いに、引っかいたり、噛みあったりする。そして、何方かが、逃げ去る。ここまで、対決は続く。
猫のテリトリーで、車のタイヤに、小便をかけることがある。これは、ここは、俺の領地だと、主張しているのである。
時々、小生も、この猫をかまう事がある。道路で猫を見つけると、猫から見て、後ろ向きになり、少しずつ、バックしてゆく。
猫から見れば、何だ、目が無い。どうしたんだろうかと、思っているのだろう。
そして、3メートルになると、今度は、猫の方を向く。目と目が、にらみあう。そこで、「ゴジラ」の様に両手を上げ、大きく口を開け、「ガオー」と、言ってやる。
こうなると、猫は逃げ出す。近くの駐車場の、車の下に逃げ込む。そうすると、小生、今度は、車の回りをぐるぐると走って回る。猫は車の下からそれを見ているのだろう。そこで、次は、最後である。小石を拾って、車の下に、放り投げる。
すると、猫は、一目散に、飛び出し、ブロック塀を乗り越えて、向こう側に逃げていく。これが、結構面白い。