TOPIX -17 @2,534
日経平均 -275円 @36,011円
米国では、注目されていた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利は据え置かれた。しかし、パウエルFRB議長が記者会見で3月のFOMC時点での利下げの期待を強く牽制したため、株式市場では失望が広がり、株価は主要3株価指数が揃って大きく反落した。ただ、早ければ3月にも利下げするという期待は後退したが、5月には実施されると見る向きが多い。
本日の東京市場では、前日の米国株の大幅反落を受けて下げる銘柄が多くなり、日経平均の下げ幅は一時360円を超えたが、押し目買い意欲も強く、終値ベースでは36,000円台を4日連続で維持した。逆行して目立って上げた銘柄は、業績見通しを上方修正したTDKや第一三共、アドバンテストなどだが、1000億円を上限とする自社株買いの実施を発表した野村ホールディングスもある。野村ホールディングスは2015年8月以来、8年半ぶりの高値まで上げて来た。
日経平均の日足チャートを見ると、終値ベースでは下げたが上下にひげを引いた十字線となった。寄り付き後は売り買いの力が拮抗したことを示し、悲観が優勢となっていないため、少なくとも今は大きく崩れる気配はない。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、ゴム製品(2位)、機械(3位)、輸送用機器(4位)、精密機器(5位)となった。