TOPIX +32 @2,529
日経平均 +276円 @36,027円
インテルは弱い業績見通しを発表して大きく下げ(一時マイナス12.5%まで)、他の半導体株にも売りが波及してハイテク株中心のナスダックは下げた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%近く下げた。しかし、ダウ工業株30種平均は上昇して過去最高値を更新した。FRBが注目している12月個人消費支出(PCE)価格指数が予想をした回り、インフレが鈍化しているとの見方を強めて株式相場を支えた。
本日の東京市場では、円相場が円安・ドル高へ振れたことを好感して自動車などの輸出関連銘柄が買われた。銀行株や鉄鋼株など割安株も買われた。ダウ工業株30種平均が連日で史上最高値を更新しており、米経済はソフトランディングするとの期待が高い。中東の地政学リスクが高まる中、年初以来、原油価格が徐々に上昇しているため、石油資源開発やINPEX、出光興産やENEOSなど資源株が目立って買われた。
日経平均の日足チャートを見ると、先週の金曜日には陰線で10日移動平均線の下へ沈み込んだが、その翌日である本日は陽線で切り返し、10日移動平均線を辛うじて回復した。たが、長めの上ひげを引いているので、上値では売り圧力が強かった。まだしばらくは先高観が強いため、少し下げるとすぐに押し目買いが入ると見ている。しかし、早ければ4月には(或いは早晩必ず)日銀は現行の大規模緩和策を修正すると見ている。円相場は円高・ドル安方向へ大きく動くため自動車などの輸出関連銘柄は売られ、さらに高PERの成長株は売られるが、反対に銀行株は上値追いで買いの勢いが増すことになるだろう。その時には、そのネガティブなインパクトを相殺するような何か、例えば外国人投資家の強力な買い越しが継続しているような買い材料がないと深く長い調整が起こるかもしれない。
33業種中33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、輸送用機器(3位)、鉄鋼(4位)、証券(5位)となった。