春は名のみの、風の寒さやー。もうすぐ、立春です。今が、一番の厳しい季節。
大正月、小正月も終わり、小生の小さい頃は、自家製の「醤油」作りの季節です。
これは、米や、大豆、麦を、蒸かして、土間に、むしろを敷き。その上に稲藁を敷き、新聞紙を敷き、蒸かした、米、大豆、麦を、平に4センチくらいの暑さに伸ばします。そして、発酵菌を振りかけます。
その上に、稲藁、むしろを載せて、しばらく、そのままにします。そうすると、米、大豆、麦が、発酵して、熱がでます。この時に、雑菌が繁殖しないように、注意します。
そして、これは、近所の5,6件で、一斉にします。発酵の、頃合いを、見計らって、これは感ですが、醤油しぼりを、近所の人が、総出でします。
発酵した原料は、糠袋にいれて、醤油絞り機の中に並べます。これは頑丈な4角の木の枠で作ってあり。建築で使う「ジャッキ」を使い、鉄棒で大人4人が掛け声をかけながら、搾ります。醤油絞り機の前には、穴を掘り、その中にバケツを置いて、絞った汁をとります。
ジャッキで、男4人が、ジャッキの中に鉄棒を入れて、力を込めて鉄棒を回します。その時の、言葉が「00ちゃんのためなら、よーいとまけ」「もひとつおまけに、よーいとまけ」と言って、醤油の元を絞り出します。
これを「よーいとまけ」呼び、何時するかで、相談したものです。冬の風物誌で、子供は、この光景を見たものです。
搾り終わった醤油の元は、水を加えて、大釜で煮て、発酵を止めます。
そして、「カラメル」と言っておりましたが、防腐剤を加えて、塩を加えて、醤油の完成です。
もうひとつ作るものが、あります。醤油絞りをするのとは、別に、この醤油の元に塩を加えて、そのまま、発酵を続けます。そうすると、酸味がかったものが出来ます。これを、「おなめ」と呼んでました。これは、健康食品です。これを、ご飯の上に乗せて食べるのが、我が村の習慣でした。これは、なんとか味噌と言って、スーパーでも、売っておりますが、値段は、かなり高いです。
早春賦|歌詞付き|日本の歌百選|春は名のみの 風の寒さや
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