TOPIX +20 @2,413
日経平均 +386円 @3,763円
米国では、先週金曜日に発表された23年12月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想以上に増加して、早期利下げ観測が後退した。それでも、昨日は米10年債利回りが一時3.96%と前週末の4.05%から低下した。これを好感してエヌビディアなどのハイテク株が大幅に上昇して株式相場を押し上げた。ボーイング737MAX9型機が離陸直後に機体の一部が吹き飛んだ事故を受けて同型機は一時運航停止処分を当局から命令され、一斉点検することとなった。そのためボーイング(-8.03%)1銘柄だけでダウ工業株30種平均を132ドル押し下げたが、それを撥ね退けて216.0ドル高となり3営業日続伸した。結局、主要3株価指数は揃って上昇した。
本日の東京市場では、米国株高を好感して東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体株をはじめとして幅広い銘柄が買われ、日経平均の上げ幅は一時600円を超えて終値でバブル崩壊後の2023年7月3日の戻り高値@33,753円を更新した。ただ、買いが一巡すると利益確定売りに押されて伸び悩んだ。1月11日には12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。
日経平均の日足チャートを見ると、2営業日連続でギャップアップして始まったが、上下にひげを引いた短陽線で終えた。終値ベースでバブル崩壊後の戻り高値を更新し、当面の目標は達成した。明日以降は目標達成感から失速するか、この勢いに乗ってさらに続伸するかは米国株の動向次第だろう。株式相場の大局的な高値と底値を占うために注目している信用評価損率(買い方)がマイナス8.2%まで縮小して来た。経験則では、これがマイナス5%よりも小さくなると当面の天井がやってくる。あと少しでその警戒圏内に入る。
33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、機械(2位)、精密機器(3位)、金属製品(4位)、上方・通信(5位)となった。