羽田空港の滑走路上で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、国土交通省は3日、当時の管制官と両機の交信記録を公表した。海保機に対しては滑走路へ通じる誘導路に停止するよう指示した一方、離陸指示は出ていなかった。
海保機の機長は「管制官から離陸許可を得た」と認識していたとみられる。管制官からの指示を取り違えるなどした可能性がある。
斉藤鉄夫国交相は3日、交信記録を公表したうえで「客観的な資料を提示した。再発防止に万全を期す。運輸安全委員会の調査に協力する」と述べた。同省は「現時点で管制官の指示は適切と考えている」との見解を示した。(日経新聞)