日経平均の目標値は35,000~38,000円だが円高安が

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +53.58 @37,710.10, NASDAQ -4.04 @15,095.15, S&P500 +1.77 @4,783.35)。ドル円為替レートは141円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,050に対して、下落銘柄数は544となった。騰落レシオは101.76%。東証プライムの売買代金は3兆818億円。

TOPIX +4 @2,366
日経平均 -75円 @33,464円

米国では、高値警戒感が強く、米10年債利回りが上昇したことが株価を抑える力として働いたが、インフレの鎮静化と来年の利下げ転換期待は根強く、株価は強含みで推移した。

本日の東京市場では、米国市場でハイテク株が売られ気味だったため東京エレクトロンなどの半導体関連銘柄が売れれて日経平均を下押しした。

2023年度の日本株は日本企業の変革を期待した買いに支えられて多きく上昇した。東証の要請もあり、PBRが1倍割れの銘柄の上昇が際立った。日経平均の予想PERは12倍から14倍台後半へ上昇して来た。しかし、資本コストを8%、日本経済の長期的な期待成長率を1.5%~2.0%と仮定すれば15.4倍~16.7倍(予想EPSを現在の2,279円として株価は35,096~37,983円)となってもおかしくないのでまだ割高感は薄い。この目標株価を阻むリスクとして現在真っ先に思い浮かぶのが円高・ドル安リスクである。米国金利は下げることはあっても現在の水準からどんどん上昇することはまず考えられない。他方、日本金利は早晩日銀が現行の大規模金融緩和を引き締め方向に調整することはほぼ既定路線である。それが「あるかないか」の問題ではなく「いつになるか」の問題である。しがたって、どこかの時点で円高・ドル安へ明確に動き出すはずである。その時、日本株がどの程度円高・ドル安耐性を示すか次第で下げ渋るか、或いは大きく調整するかが決まる。

日経平均の日足チャートを見ると、上下に長いひげを引いた十字線となり、今日のところは上にも下にも行きたくないと株価はメッセージを送った。年が明けて来年の大発会以降、どう動くだろうか。

33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、輸送用機器(2位)、その他金融(3位)、電気・ガス(4位)、建設(5位)となった。

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