「ドルの物語」は2025年に終わる (その11)

goldfingerさん
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グリーンスパン米FRB議長は05年12月の講演で

「政策担当者は米国が経常赤字をファイナンスし続ける容易さに驚いてる。」

と述べている。

いったん所得収支が赤字化するとGDPへのマイナス寄与は

二次関数的に悪化する。

2025年には1.7%

2030年には2.9%ポイントも成長率を

押し下げる。

実質成長率はよくて3%だから、フローの経済活動の

成果を過去のストックの負の効果が食いつぶす。

世界で最も大きくて最も豊かな国が民間と政府の

債務を積み上げることと引き換えによってのみ

達成されうるようなマクロ経済の健全性など持続不可能である。

世界で余ってる資本は最も豊かな国ではなく、

最も貧しい国に向かうべきである。

対外債務の増大なしで米経済は成長できなくなった。

これは必ず所得収支の赤字としてそのつけが回ってくる。

そのつけを外国に回すことができるのが、機軸通貨の特権。

そのとき、市場はドルの急落で米債務の調整を行うのだから

世界一を誇る日本の対外資産は大きく毀損することになる。
2件のコメントがあります
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ストリートアナリストさま

こんばんは、ありがとうございます。

民間企業を支援しすぎて、

債務が増えすぎ、米国債の利払い、停止すれば、

1ドル50円から60円

には簡単になるでしょうね。
goldfingerさん、こんばんは。

米国の問題、その通りですね。

ドルが2025年までもってくれれば御の字で、足元では2010年も危なそうな勢いですから。

基軸通貨として、ドルの信用アップに責任を持って欲しいです。
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