TOPIX +11 @2,332
日経平均 +284円 @32,971円
米国では、米10年債利回りが前日の4.03%台から3.92%台(一時3.885%台)へさらに低下したことに加えて、11月小売り売上高が前月比+0.3%(>市場予想-0.1%)、新規失業保険申請件数は20.2万件(<市場予想22.0万件)と強い結果となった。これにより米国経済のソフトランディング期待が一段と高まり、主要3株価指数は揃って6日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日に続き史上最高値を更新した。来年の利下げ回数は3回ではなく5~6回を見込み、予想する利下げ開始時期は5月から3月へ前倒しに見るエコノミストも出て来た。
本日の東京市場では、来年の米利下げ観測を背景にダウ工業株30種平均が史上最高値を更新して主要3株価指数は揃って6日続伸したことを好感して日経平均は反発した。上げ幅は一時400円を超えたが、後場に入ると円高・ドル安の進行により輸出関連銘柄が売られて伸び悩んだ。米長期金利の低下を反映してメガバンク株は下げた。
日経平均の日足チャートを見ると、陽線で反発し、昨日の大陰線が本日の陽線を包み込むような「包み線」となった。来週月曜日以降にこの包み線の上限を上放れ、25日移動平均線を回復できるかどうかに注目している。個別株で目立ったのが商船三井などの大手海運株だった。「円月殺法音無しの構え」を実践していた人は下げも反発も綺麗に乗れたと思いますが、どうでしょうか。
33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、鉄鋼(2位)、鉱業(3位)、非鉄金属(4位)、機械(5位)となった。