TOPIX -20 @2,343
日経平均 -455円 @32,776円
米国では、ダウ工業株30種平均、ナスダック、S&P500の主要3株価指数が前週までに5週連続で上昇していたために短期的な過熱感が高まっていたことで、主力ハイテク株を中心に売りが優勢となった。また、米10年債利回りが一時は4.30%近くまで反発したこともハイテク株売りを後押しした。
本日の東京市場では、米国市場でのハイテク株売りを受けて、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテクなど値がさ半導体株を中心に売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。他方、ホンダやSUBARUなどの自動車株の一角は買われた。米長期金利の低下による内外金利差が縮小するとの見立てから起こっている足元の円高進行と不動産市況の悪化による中国の景気低迷懸念が株価の重石として意識されている。他方、コロナ後の経済再開、自動車の生産台数回復、インバウンド需要の増大などは株価押し上げ要因である。
日経平均の日足チャートを見ると、2日連続で大きく下げて来た。12月1日に既に10日移動平均線を終値ベースでわずかに割り込んでいたが、本日はさらに下げて上向きの25日移動平均線も僅かに割り込んだ。11月15日から続いていたアイランド(島のような塊)を完全に下放れた「アイランド・リバーサル」が形成され、11月15日に空けた窓は完全に埋められた。下方向への力が増しているパターンとなった。それでも、根強い米長期金利の低下観測を背景に下値では押し目買いが増えてくると予想され、大崩することはないとみているが、さて、どう動くか。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、精密機器(1位)、鉄鋼(2位)、機械(3位)、電気機器(4位)、金属製品(5位)となった。