日米長期金利の低下が日米の株価を押し上げている

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +13.44 @35,430.42, NASDAQ -23.27 @14,258.49, S&P500 -4.31 @4,550.58)。ドル円為替レートは147円台前半の前日比円高・ドル安水準での動きだった。東証プライムでは、上昇銘柄数は1,041に対して、下落銘柄数は591となった。騰落レシオは119.85%。東証プライムの売買代金は5兆5792億円。

TOPIX +10 @2,375
日経平均 +166円 @33,487円

米国では、米長期金利が4.2%台まで低下したことや7~9月期米GDPが上方修正された(4.9%から5.2%へ)ことが株価の支援材料となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)による金利引き上げ局面は終了したとの見方が広がっているが、それを先取りして足元の株価は急速に上げていた(11月の主要3株価指数は今年最大の上げ幅となった)ので高値警戒感が意識されて、次第に利食い売りが優勢となった。

本日の東京市場では、前場では利益確定狙いの売りや戻り待ちの売りに押されたが、後場に入ると米長期金利の低下を背景に東京エレクトロンやアドバンテスト、TDKや村田製作所などの成長株を中心に買われた。円相場が円高・ドル安に振れたので輸出関連銘柄が売り優勢となり、日経平均の下げ幅は一時100円を超えた。

米国の長期金利の低下に連動して、日本国債を買う動きが活発化した結果、日本国債の利回り(=日本の長期金利)の低下が続いている。11月1日には0.97%まで上昇していた新発10年債利回りは0.671%まで下げてきた。これで11月の月間低下幅が0.29%となったが、これは17年ぶりの月間ベースの大幅な金利低下である。この日本の長期金利の低下も日本株を下支えしている。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の上ひげを引いた短陽線に続き、本日は少し下げて始まったが切り返して陽線で終えた。高値と安値で比較すると昨日の値幅の範囲内での動きだったが、終値ベースでまた10日移動平均線を少しだけ回復した。ただ、バブル崩壊後の高値を更新して上放れするほどの材料がまだ見えて来ない。

33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、証券(2位)、医薬品(3位)、電気機器(4位)、鉱業(5位)となった。

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