「三羽烏」の変則的な形で上値は重い

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅下落した(DJIA -56.68 @35,333.47, NASDAQ -9.83 @14,241.02, S&P500 -6.19 @4,550.43)。ドル円為替レートは149円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が970に対して、下落銘柄数は635となった。騰落レシオは117.21%。東証プライムの売買代金は3兆3462億円。

TOPIX -5 @2,377
日経平均 -39円 @3,408円

米国では、主要3株価指数が前週まで4週連続で続伸した(11月に入ってからダウ平均は約2,300ドル上昇)ために短期的な過熱感が高まり、上値が重い展開となった。ただ、ブラックフライデーのオンライン消費が好調となっていることに加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ局面は終了が近いとの期待が株価の下値を支えた。

本日の東京市場では、米国株の小幅下落に加えて、外為市場で円相場が円高・円安方向へ振れたことで輸出関連銘柄が重くなり、日経平均は小安く終えた。しかし、特段の売り材料もないため深押しもしなかった。

日経平均の日足チャートを見ると、11月24日から3日連続で陰線でつたうように下げている。それぞれの陰線が短いので「三羽烏」そのものとは言えないが、その変則的な形とも言え、上値が重い。今のところ、12月末に向けて株価が上がる年が多いアナマリーの再現の兆候はまだ見えて来ない。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、パルプ・紙(2位)、ゴム製品(3位)、鉱業(4位)、繊維製品(5位)となった。

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