木下 晃伸さんのブログ
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【投資脳*海外株】中央企業40~60社削減、今後2年で14
■みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)です。
■懸念であったビッグスリー問題に動きが出ました。
ブッシュ米大統領は19日記者会見し、ゼネラル・モーターズ(GM)とクラ
イスラーに総額174億ドル(約1兆5400億円)のつなぎ融資を実施すると発表。
事前に発表があったように金融安定化法に基づく公的資金を活用するようです。
金融危機に端を発した米自動車大手の経営危機は、政府による企業救済の形
でひとまず決着する、ということになりました。
ブッシュ大統領は「今の状況では、破産法の適用は機能しない。無秩序な破綻は
経済全般に大きな影響を与えかねない」と語り、事態の収拾を図った格好になり
ます。
■市場が開いた米NYでは、GMは昨日下落した分を取り戻し、大幅高となって
います。
※General Motors Corporation(Public, NYSE:GM)
http://finance.google.com/finance?q=NYSE%3AGM
■年末最後のイベントが、なんとか通り越したわけですが、ここ数か月は本当に
苦しい厳しい株価推移を経験しました。
来年はどうなるのか。
占う上で、興味深いニュースを三本お届けしたいと思います。
●【中国】中央企業40~60社削減、今後2年で143社に[経済]
●【香港】不動産市況への打撃、97年より軽い=HKMA[建設]
●【英国】ネット広告、来年は伸び半減へ[社会]
※ニュース提供/NNAニュース
アジア版(http://news.nna.jp/)
ヨーロッパ版(http://news.nna.jp/eu.html)
●【中国】中央企業40~60社削減、今後2年で143社に[経済]
国有資産監督管理委員会(国資委)はこのほど、2010年までに国資委直属の
国有企業である中央企業を80~100社に削減する方針を明らかにした。合併・
再編により、今後2年間で中央企業40~60社を削減することになる見通しだ。
残った80~100社のうち、30~50社を国際競争力のある企業に育成するという。
中央企業を株式制に移行することについては、親会社を株式会社化する、国資委
が直接的に上場国有企業の株を持つ、などの発展段階が検討されているもようだ。
今年は8組17社の国有企業が合併・再編され、昨年末時点の計151社から143社
に減少している。
国資委はまた、今年1~11月の中央企業の利益は6,830億元(約9兆5,600億円
)と、前年同期比で26%減少したと発表した。大型の石油企業や電力企業の
利益の落ち込みが大きかったとしている。生産ペースが明らかに低下し、生産
停止状態に陥っている企業や、むやみな拡張のつけで負債比率が上昇している
企業も多いのが懸念材料という。<全国>
●【香港】不動産市況への打撃、97年より軽い=HKMA[建設]
「不動産市況の悪化ぶりは1997年ほど深刻ではない」。香港金融管理局(HKMA
)は17日、四半期ごとに発表するリポートで世界規模の金融危機が香港の不動産
市場に与えている影響についてこんな見解を示した。
HKMAは、最も取引が活発な中級住宅の取引件数がピークだった6月に比べて9月は
40%減と大きく減ったが、価格は5%安にとどまっており、下がり方が10年前より
緩やかと指摘。世帯収入に占める住宅ローン返済額の割合も26%と97年第2四半期
(4~6月)の65%よりはるかに低いとした。
不動産取引件数全体に占める投機的売買(購入手続きを完全に終える前に売却する
など)の割合も3~4%と当時の半分程度にとどまることから、アジア通貨危機時の
暴落より軽微であると結論づけている。<香港>
●【英国】ネット広告、来年は伸び半減へ[社会]
英国で来年、オンライン広告費の伸びが半分以下に縮小する見通しだ。IT(
情報技術)関連の市場調査会社eマーケッターが17日、明らかにした。
ネット広告市場は過去5年で急速な成長を遂げ、全広告費に占める割合は2.5
%から18.7%に拡大。だが景気冷え込みを背景とする広告主の支出抑制に伴い、
ここへきて急ブレーキがかかった。
eマーケッターは当初、今年のオンライン広告費が27.1%増加すると予想して
いたが、これを21.5%増の33億4,000万ポンドに下方修正。来年は事業環境が
さらに悪化し、7.2%増の35億8,000万ポンドにとどまるとしている。5月時点
では17.2%の伸びを見込んでいた。
同社は2012年のロンドン夏季五輪まで市場は完全に回復しないとみている。
[社会]
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編集後記
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09年は「不況期の株高」が巻き起こる可能性は高いと思っています。
底割れするか、それとも、底ばいか。こんな意見が多く聞こえる中で楽観的、
と思われるかもしれません。
が、過去の歴史や経済学の基本を紐解くと、、、やっぱり不況期の株高では
ないか、と。
年末、今年の振り返りと来年の仮説をどれだけ頭を絞って考えたかで、差が
出るように思っています。
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寄り付き前後に、昨日の状況と分析を行いレポートしています。
ご興味ある方は、こちらもご覧いただければ幸いです。
【Yahoo!ファイナンス-株式ニュース】
※衰退はしらけることから始まる(08.11.26付)
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