TOPIX +3 @2,295
日経平均 +2円 @32,042円
米国では、中東の地政学リスクに敏感になっている中、9月小売売上高が前月比+0.7%(>市場予想+0.3%)と力強い結果となり、堅調な小売り売上が利上げ局面を長引かせるとの観測から米10年債利回りが4.86%台まで上げた。これは10月6日付けた4.887%に迫る高水準である。(このブログを書いている今現在、米10年債利回りは4.894%まで上昇している。)米国景気は底堅いとの見方から消費関連株や景気敏感株が買われる一方、高金利を嫌気して高PERのハイテク銘柄は売られた。また、対中国輸出規制が強化されることを嫌気してインテルやエヌビディアなどの半導体株が売られた。その結果、米国株式相場は高安まちまちとなった。
東京市場では、米国でハイテク株が売られたため、本日は売り先行で始まったが、売りが一巡すると買い戻されたが上値は重かった。米長期金利の上昇や中東の地政学リスクが上値を抑えるからである。日本国内でも長期金利が一時は0.815%台まで上昇し、2013年8月以来の10年2カ月ぶりの高水準となった。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日に続き本日も「十字線」となり売り買いの力が拮抗して上にも下にも動けない状態となった。しかし、早晩、必ず上下どちらかに動き出す。それを待ち構えて捕まえて暫くはその勢いに波乗りするのがスイング・トレードであるが、これは「技術」であり「芸術」なのでどんなに書物を読んだとしても知識だけではできない。
33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、陸運(2位)、銀行(3位)、石油・石炭(4位)、保険(5位)となった。