TOPIX +45 @2,264
日経平均 +548円 @31,075円
米国では、前日には4.90%まで急接近していた米長期金利が一服(4.72%台まで低下)し、原油先物価格(=WTI)が米国内の在庫が増えたために急低下したこと、さらに9月ADP民間部門雇用者数が予想よりも弱かった(8.9万人<市場予想15.3万人)ことを好感して、主要3株価指数は4営業日振りに揃って反発した。
米長期金利の上昇が一服したためひとまず安堵したことで、日本株は急落後の自律反発狙いの買いと売り方の買戻しも入混じり、本日の日本株全般は6営業日振りに大きく反発した。米国の主要半導体銘柄で構成数するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅反発したことを好感して、東京市場では東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさ半導体銘柄が買われて日経平均を押し上げた。
しかし、安心はできない。米国の議会・財政運営を巡る不透明感は高まっている。解任されたマッカーシー下院議長が何とか民主党の協力を取り付けて9月30日にギリギリのタイミングで成立させたつなぎ予算は11月中旬には期限が来る。共和党内では強硬派が一定の発言権を持っているため2024年会計年度(10月1日~2024年9月30日)の本予算の協議が進展しないと、早晩、政府機関の閉鎖の可能性がまた高まり、まず、債券相場を押し下げるので米長期金利が上昇し、それが株式相場を揺さぶる。また、10月6日に発表される米雇用統計が上振れするのではないかとマーケットは警戒している。マーケットは(1)米長期金利の高止まりと(2)政府機関の閉鎖リスクを強く意識しているので、一本調子の反発継続はまだ期待できない。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陰線の始まり値辺りから本日は始まり、下ひげを引いた長陽線で終えた。下ひげを無視してみると「振り分け線」となり、それまでの下方向のベクトルを少なくとも一旦は打ち消した。
本日の反発で、波乗り十八番銘柄のN株は売り玉をすべて買戻しました、というか、何もしていないけど逆指値成行買いが勝手に発動されて信用返済買いが全玉約定しました。楽ちんです。
33業種中、鉱業を除く32業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、その他金融(2位)、不動産(3位)、銀行(4位)、輸送用機器(5位)となった。