優利加さんのブログ

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日米の長期金利のさらなる上昇を嫌気して・・・

昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -430.97 @33,022.38, NASDAQ -248.31 @13,059.47, S&P500 -58.94 @4,229.45)。ドル円為替レートは149円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は大幅続落した。東証プライムでは、上昇銘柄数が132に対して、下落銘柄数は1,690となった。騰落レシオは87.68%。東証プライムの売買代金は4兆4588億円。

TOPIX -57 @2,219
日経平均 -711円 @30,527円

米国では、8月のJOLTS求人件数が予想を上回る強い結果(961万件>予想880万件)となり、米連邦準備制度理事会(FRB)による高金利政策がさらに長期化するとの見通しが一段と強まった。その結果、米10年債利回りが一時4.810%まで上げ(2007年8月以来)ため、NYダウ平均株価は一時517ドル安まで下落幅を拡大し、主要3株価指数は揃って大幅下落した。https://jp.tradingview.com/chart/8QlIJ84S/?symbol=TVC%3AUS10Y

日本でも、10年債利回りが上昇して0.807%となった。日米の長期金利の上昇を嫌気して、本日の日本株全般は大幅続落した。長期金利の上昇はPERを引き下げる効果があるので、東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさハイテク成長株は特に売られた。円安・ドル高効果により、海外投資家から見たドル建ての日経平均株価は円建て以上のペースで悪化しているため、海外投資家による売りもかなり出たと見る。円安・ドル高なら輸出銘柄の代表である自動車株は上がるはずだが、今日は大きく売られた。自動車7社の内、特にトヨタとホンダは2024年3月期通期の想定為替レート1ドル=125円で設定しているため、円安による業績の上振れ余地は大きいのだが。同様に、日米の長期金利が上昇すれば、長短金利差が拡大して銀行の利ザヤが改善するので、本来なら買われるはずが、今日は売り優勢となった。今年年初から上昇が著しかった自動車、商社、銀行などの「バリュー株」が足元では目立って売られている。もう一つ気になることが起った。米連邦議会下院は10月3日、野党・共和党トップのマッカーシー下院議長の解任動議を与党・民主党の賛成多数で、米国史上初めて可決した。これによる米国政治を巡る混乱はさらに続きそうで、また政府閉鎖リスクが高まり、それが株価を大きく揺さぶりそうである。

日経平均の日足チャートを見ると、2日連続で窓を空けて急落し、「ニ空叩き込み」となった。少し前までは下値支持線として意識されていた8月18日安値@31,275円を明確に下抜けた。チャートの左側を見ると、次の下値支持線となりそうなものが28,700円辺りまでない。ただ、7月12日安値@31,792円と8月17日安値@31,275円を直線で結んだ線の延長線に本日はちょうどぶつかった。この延長線を一つの下値支持線と見ることもできる。

33業種中すべての業種が下落した。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、鉄鋼(2位)、銀行(3位)、電気・ガス(4位)、鉱業(5位)となった。

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