TOPIX -9 @2,314
日経平均 -98円 @31,760円
先週金曜日の米国では、FRBが重視する物価指数が想定の範囲内だったことでインフレの鈍化期待を背景に株式相場は上げて始まったが、予算不成立による政府機関の閉鎖リスクが意識されて高安まちまちとなった。
本日の東京市場では、米政府機関の閉鎖がギリギリの土壇場で回避されたことと、本日発表された9月の日銀短観で企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業でプラス9となり、2四半期連続で改善したことを受けて、ファナックなどの設備投資関連銘柄の一角が買われた。他方、非製造業の先行き見通しは弱含みだったため、また、円安・原油高によるコスト上昇を懸念して、小売りや食料品の一角は売られた。前場では、日経平均の上げ幅は500円を超える場面があった。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)はまだ当面は高金利政策を継続するとの見通しが支配的であり、米長期金利は高止まりしており、売りが優勢となった。円安・ドル高を好感してトヨタや本田などの自動車株は上げた。
日経平均の日足チャートを見ると、安値こそ更新していないが、3営業日連続の陰線、特に本日は長い上ひげを引いた長陰線で終えた。チャートを見る限り、上値追いには少なくとも目先は皆慎重になっている。安値を更新していないので、これ以上深く売ろうとする売り方も限定的なようだ。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、石油・石炭(2位)、鉱業(3位)、陸運(4位)、小売り(5位)となった。