優利加さんのブログ

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これと言った特定の悪材料が出た訳ではないが急落した

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -68.61 @33,550.27, NASDAQ +29.24 @13,092.85, S&P500 +0.98 @4,274.51)。ドル円為替レートは149円台前半の前日比円安水準で動きだった。本日の日本株全般は大きく下落した。東証プライムでは、上昇銘柄数が241に対して、下落銘柄数は1,539となた。騰落レシオは118.64%。東証プライムの売買代金は3兆9872億円。

TOPIX -34 @2,346
日経平均 -499円 @31,873円

米国では、原油高(1バレル=94.17ドル)と金融き締めの長期化観測を背景に債券市場で米長期金利が上昇し、一時は4.64%(2007年10月以来の高水準)まで上昇した。これを嫌気してダウ平均株価は一時300ドル安まで売られたが、長期金利の上昇が一服すると次第に下げ幅を縮小した。また、米議会の予算協議が難航しており、新会計年度が始まる10月1日までに予算が成立しないリスクも意識されて米長期金利の上昇を促している。そして長期金利の上昇が株価に対する下押し圧力となり、さらにドル高・他通貨安を進行させて米国輸出産業の利益を減少させるという連想が輸出関連銘柄売りを誘う。

本日の日本株全般は大きく下げた。配当権利落ちがあるので日経平均は224円ほど下げることは前もって分かっていたが、それを大きく上回る下げとなり、一時は600円以上下落した。背景としては
、原油高が進行していること、米長期金利の高止まり、予算が成立しないと一部米政府機関の閉鎖が起る、米国債の格下げにより米国株の下落が懸念される、などのために相場全体がリスクオフへ傾いたと考えられる。さらに、全米自動車労組(UAW)\)のストライキが9月29日から規模が拡大される可能性が高まった中、バイデン米大統領がストを支持すると表明したことで火に油を注いだ。需給面では、機関投資家のリバランス目的(資産配分の再調整)の売りが予想以上に出たと推測されている。他方、需給面で大きな買い需要が期待されていた投信の先物買い(=配当落ちのタイミングで受け取るべき配当分を先行して先物を買っておく取引)が事前の推定規模(27~28日で1.8兆円規模)以下だったようである。このような技術的な需給の凸凹が原因であれば10月に入れば落ち着くはずである。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日は「出会い線」で下げ止まったというサインを出していたが、本日は昨日の長陽線に対して長陰線でたすきを掛けるように「たすき線」で昨日の長陽線を完全に打ち消して下方向へ引っ張った。これでまた下げ止まりがまだ仮判断すらできない状態へ戻った。ただ、本日の長陰線は下ひげを引いて下げ渋りを示した。8月25日安値@31,624円が直近の下値支持線として意識される。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、倉庫・運輸(2位)、陸運(3位)、その他金融(4位)、保険(5位)となった。

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