怪しげな相場

ここ数週間、チャートがきれいな流れになっていない。
何者かに操作されているような気がしないでもない。

昨夜のNYはブッシュの猿芝居にまんまといっぱい食わされました。事前に重大発表をすると予告し不安感を持たせておき「救済」というサプライズ演説を行った。このため急伸して始まった。寄り付きの2分間で2億株の商いがあった。(ここで日本のPKOが買っていないことを祈りたい)その後9時45分頃からは市場参加者が冷静さを取り戻したためか1本調子の下げに転換し結局前日比$26安で引けた。・・・飛び乗りがいかにおろかな行為かよく分かる。

結局BIG2には1.5兆円のつなぎ融資が行われることになった。返済義務があるようだが潰れたら戻ってくる訳がない。1.5兆円の中には日本人の血と汗で稼いだお金も入っているはずだ。

昨夜は欧米とも下げたがその主要因は何だろうか?
NYの下げは、①S&Pが欧米の11銀行の格付けを引き下げたこと、②エネルギー安、③米国全土の悪天候(雪)で年末商戦最後の週末の売上げ減少懸念と解説されている。

欧州は、①S&Pが欧米の11銀行の格付けを引き下げたこと、②商品の下落 となっている。

私は中長期で見た時、①のS&Pが欧米の11銀行の格付けを引き下げたことが最大の要因だと見ている。
現にシティは寄付きから安かった。
格下げの根拠は「銀行業界のリスクの高まりや世界的な景気減速の深刻化を背景に、国際展開する大規模な金融機関の業績が著しく圧迫されている。」とされている。
クレディスイスは、「世界に5兆ドルの過剰レバレッジが存在し、世界のGDPの伸びが潜在成長率まで回復するのに2~3年を要す。」との発表をしている。
金融不安第2幕が来るのかも知れない。

さて今年もあとわずか年内の見通しは・・・・?
正直言ってわからない。
年末の数字が欲しくて上げたい勢力は居そうだ。しかし個人で9,000円近辺で追随して買いあがる人はどれくらい居るだろうか? 「閑散に売りなし」でするするとあがることは否定できないが・・・

一方で、日米の金利の引き下げ、BIG2の救済など一通りの材料は出尽くし、あとはオバマの登場待ちと、空白期を迎える。また来週はクリスマス休暇となる。
この空白期間を狙った爆弾があるかも知れない。
欧州特にドイツの動きが怪しい。
金利引き下げ後の円相場の動向にも大きく影響されそうだ。
静かな時に驚かされることが多い。今年の年末・年始は油断できない。
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