さて、いつものように本日の株式相場の背景を確認・理解しておきましょう。
昨日の米国株式相場は下落した(DJIA -76.85 @34,440.85, NASDAQ -209.06 @13,469.13, S&P500 -41.75 @4,402.02)。ドル円為替レートは148円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多く、日経平均は3日続落した。東証プライムでは、上昇銘柄数が536に対して、下落銘柄数は1,229となった。騰落レシオは124.97%。東証プライムの売買代金は3兆7397億円。
TOPIX -23 @2,383
日経平均 -453円 @32,571円
米国では、市場の予想通り、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利の追加利上げを見送ったが、記者会見でパウエルFRB議長は年内の追加利上げの可能性を示した。このタカ派内容を受けて、金融引き締めが長期化するとの懸念が高まり、ハイテク株を中心に売られた。原油相場上昇と米長期金利上昇が一服したことを好感して株価は上げていたが、会見後には長期金利が再度上昇した。
本日の東京市場では、ドル円相場が148円台半ばまで円安・ドル高が進み、輸出関連株の一角が買われたが、財務省による円買い・ドル売り介入を警戒して、円安・ドル高を材料とした買いは続かなかった。米国株安を受けて日経平均は下落して、3日続落した。それでも、金利高を好感して銀行株は上げた。日銀の金融政策決定会合の発表を明日に控えていることも積極的な買いを躊躇う理由となった。
日経平均の日足チャートを見ると、9月15日に6月19日のザラバ高値@33,772円に迫る33,634円まで上げた。しかし、目標達成感もあり、翌日から3日連続陰線で下げて来た。本日は10日移動平均線を完全に下抜け、ほぼ横向きの60日移動平均線で止まった。もう少し下げると上向きの25日移動平均線を割り込みそうな位置である。このまま下げ続けるとダブルトップを形成することになるが、どこで下げ止まるか?
33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、精密機器(1位)、鉱業(2位)、電気機器(3位)、医薬品(4位)、その他製品(5位)となった。