TOPIX +18 @2,350
日経平均 +91円 @32,711円
米国では、7月個人消費支出(PCE)価格指数のコア指数が前年比+4.2%(前月は+4.1%)とわずかに上昇したが、市場予想通りだった。また前月比で+0.2%となったがこれも市場予想通だったことで、利上げ懸念が和らぎ米長期金利(=10年債利回り)が4.10%へやや低下した。ナスダックは小幅続伸したが、直前4営業日間で800ドル上げていたダウ平均株価は反落した。外為市場では、米長期金利の低下を反映して円高・ドル安の方へ動いた。
日本では、米長期金利の低下を好感して海外短期筋の株価指数先物の買いが活発化し、中国景気の回復期待も入混じり、買いが優勢となった。銀行、商社、鉄鋼などに積極的な買いが入った。日経平均の上げ幅は一時200円超となった。TOPIXも5営業日続伸して、終値では約33年ぶりの高値となった。民間調査による中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)が好景気不景気の境目となる50を上回ったことで、中国景気減速懸念が和らいだ。日本時間の今夜、米雇用統計の発表があるため、上値追いには慎重となった。
日経平均の日足チャートを見ると、5日続伸しており、本日は上ひげを引いた陽線で終えた。陽線で後2本くらい上げると戻りの上限に届く。その後も上昇を継続できるれば、7月3日高値@33,762円が目標となる。米長期金利の低下が鮮明となれば日本株も上昇トレンドが明確になるはずだが、その時は円高・ドル安の力との綱引きになる。
33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、海運(2位)、石油・石炭(3位)、鉄鋼(4位)、証券(5位)となった。