7月の米雇用動態調査(JOLTS)が弱い結果だったことを好感

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +292.69 @34,852.67, NASDAQ +238.63 @13,943.76, S&P500 +64.32 4,497.63)。ドル円為替レートは146円台前半の前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,000に対して、下落銘柄数は740となった。騰落レシオは113.08%。東証プライムの売買代金は3兆3061億円。

TOPIX +10 @2,313
日経平均 +106円 @32,333円

米国では7月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が2021年3月以来の低水準に減少し、6月分も下方修正され、さらに自発的な離職率も2.3%と2021年1月以来の低水準となった。つまり、より高い賃金を求めて転職する動きが鈍ってきたことを意味する。これにより、インフレの一因となってきた労働需給の過熱感が和らぐと期待され、金利上昇に対する懸念が後退した。米長期金利(=10年物国債利回り)は低下し、ハイテク株が買い戻された。テスラは8%上昇し、画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアも4%上げた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)はほぼ3%上げた。主要3株価指数は揃って続伸した。労働需給の緩和は中南米からの移民の増加が一因であり、これは来年の大統領選挙に向けて政治的な争点ともなりうるので注視。

米国株高を受けて、本日の日経平均は3日続伸した。米国市場ではハイテク株が大きく上げたこと流れを受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄や村田製作所や京セラなどの電子部品銘柄が買われた。上げ幅は一時300円を超えたが、上値では売りが優勢となった。

日経平均の日足チャートを見ると、下向きの25日移動平均線の上に再浮上したが、上ひげを引いた短陰線で終えた。まだ下降チャネル内の戻りを試している段階である。

33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、銀行(1位)、機械(2位)、証券(3位)、その他金融(4位)、精密機器(5位)となった。

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