TOPIX +4 @2,303
日経平均 +57円 @32,227円
米国では、先週末のジャクソンホール会議でのパルエルFRB議長の講演を波乱なく通過し、米追加利上げに対する過度な警戒が和らぎ、さらに長期金利(=米10年債利回り)の上昇が一服したことで戻りを試す動きとなった。
本日の日本株は、米国株の反発を受けて続伸したが上値が重くなり、新規買い材料はほとんどなく、あくまで自律反発である。日経平均は一時200円超上げた。FRBがインフレ指標として注目している7月のコア個人消費支出(PCE)が今週木曜日に、金曜日には8月の米雇用統計の発表がある。中国景気の減速に加えて、福島第一原発の処理水海洋放出を巡り日中関係の悪化が懸念され、中国からのインバウンド需要の減少と日本製品不買運動に対する不安が出て来た。また、半導体関連銘柄の動きが鈍いことも相場全体の鈍さにつながっている。
日経平均の日足チャートを見ると、下向きの25日移動平均線に接するまで反発して来たが、今日のところは短陰線で終えており、上抜けできていない。例え一時的に上抜けできたとしても、25日移動平均線の傾きが下向きである限りは戻り相場に過ぎない。
33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、不動産(2位)、小売り(3位)、陸運(4位)、サービス(5位)となった。