優利加さんのブログ

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マーケットが気にするジャクソンホール会議でのFRB議長の演説

昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +184.15 @34,472.98, NASDAQ +215.16 @13,721.03, S&P500 +48.46 @4,436.01)。ドル円為替レートは145円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は続伸した。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,153に対して、下落銘柄数は610となった。騰落レシオは107.80%。東証プライムの売買代金は2兆9084億円。

TOPIX +10 @2,287
日経平均 +277円 @32,278円

米国市場では、8月の米購買担当者景気指数(PMI)が総合で50.4と半年ぶりの水準に低下しため、金融引き締めの長期化懸念が和らぎ、長期金利(=10年債利回り)が低下した。これにより投資家心理が改善した。引け後には、生成型人口知能(AI)に使われる画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアの決算発表があり、高い期待に支えられてエヌビディア株(ダウ構成銘柄ではない)は3.17%上げた。インテルやAMDなどCPUを作る他の半導体銘柄も3%超上げた。

本日の東京市場では、発表されたエヌビディアの好決算を手掛かり材料として東京エレクトロンやアドバンテスト(GPUの検査装置を作っている)などの値がさ半導体銘柄を中心に買われて日経平均は続伸した。また、香港市場ではハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数が一時4%超上昇したことも日本株を下支えした。他方、米長期金利の低下を反映して、外為市場では円高・ドル安へ振れたため、トヨタや日産などの自動車株の一角は売られた。「エヌビディア効果」により、東京エレクトロン(57円)とやアドバンテスト(30円)の2銘柄だけで日経平均を87円押し上げた。来週の株価の方向性は8月25日のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長がどんなメッセージを発するか次第だろう。インフレと戦うためにタカ派的なメッセージを出してくると市場は身構えている。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日既に10日移動平均線の上に再浮上していたが、本日は続伸して下向きの25日移動平均線にもう少しで届くところまで反発して来た。しかし、まだ安心してはいけない。8月1日の戻り高値@33,488円を上抜け出来ない限り、下げ相場が継続しているからだ。まずは、下向きの25日移動平均線の上に再浮上しなくてはならないが、十分高く上がらないとやがて少し再反落するだけでまた25日移動平均線の下に沈み込み、下降トレンドを継続することが少なくないからだ。

33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、建設(2位)、石油・石炭(3位)、情報・通信(4位)、証券(5位)となった。

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