GDP年率6.0%の中身を見てみると・・・

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +26.23 @35,307.63, NASDAQ +143.48 @13,788.33, S&P500 +25.67 @4,489.72)。ドル円為替レートは145円台半ばの前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,061に対して、下落銘柄数は715となった。騰落レシオは112.23%。東証プライムの売買代金は3兆675億円。

TOPIX +9 @2,290
日経平均 +179円 @32,239円

米債券市場で長期金利が一時4.21%まで上げた(昨年11月以来)が、半導体株が買い直されてフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.87%高と大幅反発した。主要3株価指数は揃って上げた。

本日の日本株全般も、半導体関連銘柄やハイテク株が買われて相場全体を押し上げた。寄り付き前に発表された2023年4~6月期の実質国内総生産(GDP)は前期比6.0%増(年率換算、季節調整済み)となった。年率6%成長と言うのは1980年代後半のバブル経済期並みなので驚いた。しかし、内容をよく見て見ると、肝心の個人消費はむしろ小幅減少していた。GDP上昇率が高くなった主な原因は外需の純増加であり、その中にはインバウンド需要の増加と輸入の減少もプラス要因として入っている。外国旅行者の日本国内での消費はGDP計算上は輸出としてカウントされる一方、輸入の減少はGDPの押し上げ要因となる。円安・ドル高を好感して輸出関連銘柄の一角が買われた。日経平均の上げ幅は一時340円を超えた。他方、中国景気の先行き不透明感と米長期金利の上昇は日本株の重しとなった。

日経平均の日足チャートを見ると、既に10日及び25日移動平均線は下向きに転じているが、本日は下向きの10日移動平均線がまだ上向きの60日移動平均線を上から下へ突き抜けつつある。32,000円の下値支持線の強さが試される。

33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、鉄鋼(2位)、その他金融(3位)、保険(4位)、情報・通信(5位)となった。

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